hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

人間は考える葦である――こんなに違う「営業」と「販売」――

ご来訪いただき、有難うございます!


誕生日のお祝いメッセージをたくさん
いただきまして、ありがとうございま
した。フェイスブックでのメッセージ
が多かったので、まだ返事をお返しで
きていない人もいます。もう少し待っ
ていてくださいね。お待たせして申し
訳ありませんm(_ _)m。


「人間はひとくきの葦に過ぎない。自
然の中で最も弱いモノである。だが、
それは、考える葦である」


これは、ブレーズ・パスカルの書いた
随想録『パンセ』(思想という意味)
の1節です。人は弱い存在だが、考え
るという行為によって多大な可能性を
持つコトになる、という意味を現して
いると言われています。パスカルは、
考え方がブレない(ブレーズ・パスカ
ル)っていう名前が洒落てるなあ…と
高校生の頃、面白がっていました。


最近特に感じるようになって来たので
すが、考えていない人が本当に増えて
いるなあ…と思います。


自分の意見を裏付ける内容を学ぶ、と
いうステップを踏まず、誰かの意見が
自分の感情にフィットしたからフォロ
ーして拡散しよう的な借り物の意見を
自分が考えたコトと思い込んで配信し
たがる風潮が強過ぎると思うのです。


もっと、いろいろな素敵な意見や考え
があっていいと思うんです。その思い
をどうやって伝えるか?を悩む中から
その人特有のコミュニケーション能力
が育つ、と思います。


それなのに、目の前にある借り物に自
分の思いをチューニングする能力ばか
りが発達して、それぞれが自分の魅力
を発揮する前に誰かのフォロワーにな
ってしまう、という選択をし過ぎてい
ませんか?という疑問を抱いています。


例えば物流の仕事をしていても、自分
の業務が大変だから、と


「配達なんてどこかに振って、集荷だ
けすれば業務完了するような仕組みが
出来ればいいんだよ…」


という中間管理職が居ます。現場のド
ライバ―ならともかく、中間管理職が
こんなコトを言ったりします。業務内
容が理解できていないとしか言いよう
がありません。


確かに会社側の評価システムが出来て
いないコトが根本的な問題ではあるの
ですが、配達に関して評価がされない
のです。極論をすれば、仕事が出来な
い人がSOSを出したもん勝ちの仕組み
が問題だ、というコトになります。


成績のアップには、お客さんを開拓し
て集荷を増やすコトしかありません。
その結果、営業に力を入れろ、といつ
も言われているらしいのです。


これは、言葉の使い方が間違えている
からまともな業務を出来ない人が増え
てしまう訳です。物流業務において、
営業とは、お客さんの必要な時に必要
なモノを運ぶジャスト・イン・タイム
物流を目指すコトと、その中でどのよ
うなコストでそれを実現するのかのイ
ンフラ整備との兼ね合いで決まる価格
と、お客さんの要望に少しでも沿える
ように商品の時間管理のお手伝いをす
るコトを実現するコトこそ、営業とい
う言葉を使えます。


お客さんの集荷を増やすだけなら販売
です。物流という商品を売ってはいま
すが、それは相手企業の業を営むお手
伝いにはなっていません。つまりそれ
を「営業」とは言いません。


「営業」と「販売」はどう違うのか?


営業は、荷物が届く物流システムを確
保しながら、物流商品の特性を理解し
て適正な商品を利用してもらい、お客
さんの実現したいような商品をお届け
するシステムを提供するコトを指しま
す。


販売は、自分達の都合で商品を開発し
お客さんの希望より、自分達の商品特
性を告知するコトで損害賠償出来る補
償額を規定して、その中で出来る範囲
のサービスを提供するコトです。


面倒臭い表現を取りましたが、簡単に
言うと、営業はお客さんの届けたい思
いを実現するためのお客さんを向いた
サービスを指します。販売はお客さん
のコトより自分達に出来るコトをやる
自分達を向いたサービスの提供を指し
ます。


だいたい「営業とは売るコトだ」と思
っている人達は、営業の訳語をセール
スだと思っています。これは「販売」
の訳語です。「営業」を深く考えてい
る企業ではビジネスという訳語を使う
傾向があります。


もっとも、営利を目的とした業務を営
業として考えている一般の企業では、
売るコトを営業というんだ、と考える
人が増えるのは仕方ないのかも知れま
せん。


わたしがコンサルをした企業ではまず
営業をどのように考えるのか?からス
タートしました。ですから、例えば、
売るコトではなくて、得るコトを営業
と定義しよう、というふうになった不
動産会社もありましたし、相手の事業
を理解した上で、少しでもお客さんに
業務内容をわかりやすく告知するコト
を営業と名付けようと定義した広告代
理店もありました。


そういう一般業務を定義し直してから
経営理念や経営戦略を構築し直す業務
を実行していました。


顧客と共に考えるコトを仕事にしてい
ました。だから、今のネット時代は、
情報が駆け回るスピードは速くなりま
したが、人々が考える時間が省略され
ているような気がするのです。


もう少し、自分自身やご自分の家庭と
いうモノをしっかり見つめてみる時間
を大切にしませんか?いくら焦ってみ
ても、それほど効率的で素晴しい躍進
が出来る訳ではありませんよ。


地に足の着いた暮らしを心掛けるコト
で、もっと豊かな日々を過ごせるよう
になったりするモノです。


同じ時間を過ごすなら、充実した時間
を過ごしませんか?




もう1つのペンネームで小説を書いて
います。安浪蘭人の『分岐点』という
作品で現在、第6章「カラダ」を掲載
中です。次の日曜日の第7章「交差点」
が最終章で、その次のエピローグで完
結します。お時間のある方は、読んで
みてください。下のタグから飛べます
よ。