hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

「事実」と「真実」の違い――例えば、病気になった本当の理由の1考察――

ご来訪いただき、有難うございます!


カミさんとムスメが、息子の住んでい
る関西に出掛けました。4日間、独身
になります。幸いなコトに、いろいろ
な友達から、悪いお誘いがひっきりな
しに掛かって来ます。


でも、おかげさまで、というべきなん
でしょうか? 病気のおかげで、お酒
も飲みたいとも思わないし、女性のお
誘いにも、もういいかな?と思うので、
のんびりとブログを書こうと思いまし
た。今回もテーマに悩みましたが、や
っと決まりました。


「事実」と「真実」…。同じモノだと
思っていませんか?


様々な「定義」や「哲学的考察」等々、
細かく言い始めたら、とてもとても長
くなってしまうので、伝えたいコトに
限定して、今日は記事を書きます。


わたしは、慢性腎不全という病気です。
身体障害者1級です。週に3回、透析
を受けなければ死んでしまいます。厳
密に言うなら、週に3回の透析を受け
なければ死んでしまうと医者に脅かさ
れています、が正しい。だって、週に
3回の透析をまだ1度もサボったコト
がないので、死んでしまうかどうかは
「事実」としては確認できていない。
という使い方をするのが「事実」です。


わたしはなぜ、病気になってしまった
のか?病気になるまで、わたしは本当
に「休む」というコトを知らなかった。


結婚した頃、自分で起業した会社がよ
うやく軌道に乗り始めていて、仕事が
たくさん舞い込んでいました。新婚旅
行より、仕事を優先するヤツでした。
カミさんの気持ちを優先するより、経
済的な幸せを早く実現してあげたかっ
た。カミさんにとって、何が幸せか?
と訊く耳を持っていたら、自分の考え
る幸せを押し付けるようなコトなく、
どうしたいか、カミさんに訊いて1番
望む答えで行動を決めたと思います。


少なくとも今ならそうしたと思います。


でも、カミさんをもらいに行った時、
自分で起業していたので、結婚を反対
された理由が、まだちゃんと食えるか
どうかわからない、という理由でした。
3回目でやっともらえるようになって
とにかく経済的に安心させるコトが最
優先だと考えていました。だからカミ
さんも、仕事を優先するのは当たり前
だと思っている、と考えていました。


これはカミさんの親御さんの言うコト
を理解できていなかったとしか、今は
思えません。


お義父さんやお義母さんは、カミさん
が安心して暮らせるコトを「ちゃんと
食える」と表現していたに違いありま
せん。だとしたら、経済的に食える状
態を最優先に考えていたコトは、間違
いです。カミさんが幸せに暮らせるコ
トが最優先の筈ですよね?結婚して、
新婚旅行に行くコトを夢見ていた筈で
す。それなのに、わたしは、ずーっと
アプローチしていた企業からのコンサ
ルの依頼があって、それを最優先しま
した。しかも、カミさんもそれを喜ん
でいる、と思い込んでいました。


相手の言葉に隠れている「真実」を見
誤った例です。という使い方をするの
が「真実」です。


今回はあえて、辞書的な説明は書きま
せん。たぶん、同じようなコトだ、と
誤解を与えてしまうような訳語、説明
しか見当たらないからです。誤解がな
いように言葉を重ねた結果、訳がわか
らなくなる例はたくさんありますが、
この「事実」と「真実」もその類の言
葉の一つだからです。


シンプルに言うと、そこに起きた事柄
を指すのが「事実」、そこに起きるに
至った他者や当事者の思いを含めた事
柄を指すのが「真実」というコトにな
るでしょうか?ね?やっぱりよくわか
らないでしょう?


ただ、上の例で事実と真実を入れ替え
ると、少し変な感じがしますよね?実
は、その変な感じがとても大切なコト
だとわたしは思うんです。


病気になった、という事実で、当初わ
たしは、できなくなったコトを数え上
げて、生きている意味なんて無くなっ
たんじゃないか?と絶望しました。


ところが、肺にたまった水が綺麗に抜
けて、苦しさもだいぶ納まって来て、
横になって眠れるようになり、頭を使
ってモノを考えられるようになると、
出来るコトを数えるようになりました。


そして、病気になった「事実」から、
「休む」というコトを覚えて人の思い
を理解できるようになるという「事実」
に突き当たります。相手の思いを理解
するためには、相手の気持ちを確認す
るという作業が必須です。それをして
来なかったコトに気付いた時、人の言
葉に宿っていた「真実」に思い当たる
ようになって来た訳です。


親父も、おっかさんも、おとうさんも
生きてるうちには気が付かなくてごめ
んなさい。おかあさんはご存命なので
いろいろお話をしたいんですけど、コ
ロナで思うように逢うことも出来ませ
んが、以前言われたコトを思い出して
出来るだけカミさんには返せるように
行動しています。


そう考えると、病気を経験する前と後
では、違う人生を歩んでいるんだと思
うんです。


回遊魚のように休まずに、ただひたす
ら走り回っていた病気以前の人生と、
のんびり休みながら無理せず、回りの
人のコトも考える病気以後の人生と…。


どちらがいいのか、よくわかりません。


どちらにも一長一短があって、どちら
にも魅力と欠点があります。


ただ、歳を重ねた現在は、休みながら
無理なく周りの人のコトにも心を配る
今の方が性に合っています。


それにしても面白いと思いませんか?


同じ病気という「事実」を経験してい
る訳ですが、肺が水浸しで体を横にし
たら窒息しそうに苦しかった時は、生
きるコトに絶望したのに、透析で余計
な水分が抜けて、横になって眠れるよ
うになったら、頭を使って考えるコト
が出来るようになり、回りの人々の思
いも察するコトが出来るようになって
その人が発した言葉の「真実」に気付
けるようになりました。


病気以前と病気以後で、大きく違う人
生を歩んでいる訳ですが、病気になっ
てからも、透析以前と透析以後で、全
く違う人生を歩んでいる訳です。


この全く違う4つの人生を歩いている
素直な感想を言うと、とてもおトクな
具の詰まった人生を生きているなあ…
と思います。なかなか経験できないコ
トを経験させてもらっているなあ…と
神様に感謝です。


病気になったコトは「事実」です。そ
してそれがおトクだと思っているのは
わたしの「真実」です。


このアメブロをはじめた頃、まだ透析
を始める以前で、とてもメンタル的に
暗かったのを思い出します。考え方に
余裕がありませんでした。いろいろな
読者さんとの出逢いで、おかげさまで
ここまで立ち直れましたよー。本当に
ありがとうございます(^o^)v。


あなたのおかげで、こんなに元気にな
れました。あなたが何か悩んでいる時
は気軽に相談してみてください。あな
たのお話を、今度はわたしがじっくり
聞きますから…。


もし、お時間がありましたら安浪蘭人
というもう一つのペンネームで小説を
書いていますので、読んでみてくださ
い。『分岐点』の第7章(最終章):
「交差点」に下のリンクから飛べます。
残すは「エピローグ」だけです。