hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

失敗のススメ――「失敗」とは何か?を問い続けてみよう――

ご来訪いただき、有難うございます!


金メダルラッシュに沸く東京2020!
選手の皆さんは、悔いの残らないよう
に、挑戦してみてくださいね。いい結
果を残せた皆さんは、本当におめでと
うございます。


ソフトボールや、卓球のミックスダブ
ルス、柔道、スケートボード、サーフ
ィン…。内村選手の居ない団体で頑張
った男子体操等、どの競技も感動的な
シーンを見せてもらってありがとうと
感謝をお伝えしたいと思います。


自分のピークと東京開催のオリンピッ
クが同じタイミングで合致した奇跡に
遭遇している選手の皆さんは、本当に
良かったなあ…と思います。


大会前に懸念したように、ジョコビッ
チが日本の昼の暑さを回避するような
タイムシフトが必要だ、って言ってま
すね。


台風も接近して来ました。


新型コロナ感染者が、東京では過去最
多の2848人を記録しました。いろいろ
な地域で続々と過去最多人数を更新し
ています。ワクチン接種以外に何も手
を打たない政府の姿勢には呆れてモノ
を言う気にもなれません。


さて、今回の話に移りましょう。


成功したがる人は多いなあ…と思いま
す。でも、自分から失敗してみる人は
意外と少ないのではないでしょうか?
実は、わたしは常識ではない方を選ぶ
クセがあって、その経験こそがわたし
の財産だと思っています。


例えば、クライアントから或る企画を
頼まれたとします。相手企業とのミー
ティングで賛成者が過半数を超えた企
画は没にしました。誰もが賛成する企
画は、失敗も少ないかも知れないが、
成功とはほど遠い可能性が高いから、
と言って、みんなが首を傾げた企画を
採用するようにしていました。


実は、その方が格段と成功する可能性
は高かった、という実績があります。


ですから、わたしの会社に企画を依頼
して来る企業は、2度目までは採用し
たい案を選びますが、3度目には過半
数を獲得した企画は、没だとわかって
いるので、ワザと没にしたい方を賛成
したりして抵抗します。でも、4度目
にはちゃんと多数決を取った上で、少
数意見の方を採用するようになります。
その前の3回の企画で、少数派の方が
成功するコトがわかっているからです。


こんな例がありました。或る外資系企
業の総務担当課長が、自国でのCFを自
慢そうに見せてくれたコトがあります。


自社のロゴが壁面に描かれたコンボイ
のような大型トレーラーが爆走(ばく
そう)している所から始まるCFです。
そのトレーラーからその企業の製造し
ている精密機械が出て来て、クリーン
ルームにその機械を設置します。そし
て、そのCFの最後にもまた、トレーラ
ーがハイウェイを走っているシーンが
流れ、その総務課長は言いました。


「このコマーシャルフィルム、すごく
いいでしょう?本国の広さとこの機械
の精密さと納品のプロセスがたった30
秒で実によく表現されていると思うん
だよね。日本でも、こんな景色が見ら
れたら何も言うコトないんだけどね」


当時、コンサルテーションをしていた
運送会社にこの外資系企業との口座開
設まではペーパーレスの受発注システ
ムを開発して成功していましたが、な
かなか大口の仕事を発注してもらうと
ころまでは、進まずに悩んでいました。


その運送会社の常務は、何とかこの外
資系企業の業務に食い込みたいモノだ
と考えていました。わたしには、その
総務課長の思いをカタチに出来たら、
成功するのが見えていました。そこで
常務に、


「総務課長の願いを叶えてあげましょ
うよ」


と言いました。常務は、


「え?願い?そんなコト、言われたっ
け?」


と答えます。相手は、理想とする状態
を教えてくれてるのに、壁面一杯の相
手企業のロゴを描いた大型トレーラー
を走らせるのが自分達だったら…とは
全く考えていないので、願いをこっそ
り教えてくれた、というふうには聞こ
えなかったのでしょう。


「言うコトない状態を我々が作ってあ
げましょうよ」


そう言うと、常務は、


「無理、無理。大型トレーラーの壁面
に相手企業のロゴを描くなんて社長が
許可する訳ないよ。840さんの敗北企
画!」


と言って、相手にしないような発言を
していました。会社に戻り、社長が、


「外資系企業によく顔を出している割
に、あまり結果が出てないね」


と常務に言いました。常務が慌てて、


「840さんが無理な企画は気付いたん
ですけど…。相手企業のロゴを大型ト
レーラーの壁面に描けば、仕事が取れ
るんじゃないか?って言うんですよ」


それを聞いた社長が、


「どういうコト?」


と訊くので、今日あったコトを話しま
した。帰りのクルマの中で、車両会社
と銀行に電話をしておいたので、


「大型トレーラーが5000万円かかりま
す。車両会社で10年間のローンが組め
ます。銀行は売上のエビデンスがあれ
ば、融資はしますよ、と言っています」


その時点では、社長は、もう少し現実
的な提案をして欲しい、と言っていま
した。


翌日、先方の外資系企業に行って、1
枚のCGを見せました。或る車両会社の
10tトレーラーの壁面にその企業のロ
ゴを入れた合成CGです。そのトレーラ
ーは、ガルウイングで両側に鳥の羽の
ように開くタイプのモノです。


総務課長に、


「精密機械輸送の業務のエビデンスを
いただければ、こういう車両をご用意
させていただきますよ。ただし、それ
なりの金額のエビデンスが必要ですけ
ど…」


総務課長は身を乗り出して話を聞いて
いました。少しだけ時間をくれないか
?と言って、1週間後、呼び出されて


「今年の売上予測を元に算出した数字
です。これでどうだろう?」


と言って手渡されたエビデンスは、


1500万円のクリーンルーム納品の輸送
の仕事が10本と書かれた発注書でした。


いきなり1億5千万円の発注をもらえ
るコトになった途端、銀行は満額プラ
ス1千万円をすぐに貸し出すと言い出
すし、車両会社は8百万円の値引きを
しますから、ウチで決めてくださいと
言い出したもんだから、社長も常務も
即日OKに変わりました。この案件は
トレーラーのローンを、なんとたった
1年で完済してしまったもんだから、
銀行から、お金を借りてくれ、といつ
も言われる会社になりました。


これ、相手に否定されたところで失敗
と思って諦めると、成功にはつながら
なかった話です。


つまり、諦めない限り、失敗ではあり
ません。その時に、心を強く持つため
に1番大切なコトは、相手の望んでい
るコトをどうしたら叶えられるか?と
いう1点にセグメントすればいい訳で
す。自分の功績だとか、実績だとかは
どうでもいいコトなんです。


常識というのは、大きな失敗をしない
ための安全策を取る、というコトです。
成功するコトではなく、失敗しても、
無難な言い訳が出来る、というコトで
す。


では失敗とは何を言うのか?その案件
を諦めた時に使う言葉です。逆に言う
と、諦めない限り、失敗はないという
コトです。


エジソンが電球のフィラメントを見つ
けるまで、2万種類の材質を試したと
言われています。言い換えると2万回
失敗した訳ですが、諦めていなければ
1万9999種類の使えない材質を見つけ
た、というコトになります。


こう考えると、失敗を恐れて行動しな
いという選択は、自分自身で損をする
ための選択をしているコトになります
よね?


自分の名誉や名声のために頑張っても
あまりいい結果にはなりませんが、相
手の望んでいるコトを実現するために
できるコトを着々とやって行くコトが
とても大切なコトのような気がします。


とは言え、失敗したくない人は多いと
思うので、わたしのようなヒネクレ者
でない限り、あえて失敗するかも知れ
ない選択をするのは難しいと思うので
成功しやすい問い掛けの方法をお伝え
します。


自分に対する問いかけの言葉を、何々
しないようにする、ではなく、○○を
して△△する、というふうに変えるだ
けでいいんです。


例えば、好きな人に「嫌われないよう
にする」という問い掛けは実現しにく
いので、好きな人に好きだと伝えて、
自分は相手の言うコトをしっかり訊く
ようにする、とか、自分が行動できる
問い掛けに変えて行けばいいと思いま
す。


もちろん、何でも奴隷のように聞くと
いう意味ではありませんよ。相手の言
うコトはしっかり訊く、その上で自分
の意見を相手に伝わるように言ってみ
る、というステップが必要になります。


自分のコトを大切にしながら、相手の
思いも汲み取ってあげる、という姿勢
を心掛けていると、回りが自分に好意
的になっているコトに気がつきますよ。