hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

パレートの法則――2:8の法則――

ご来訪いただき、有難うございます!


桜が満開です。小石川の播磨坂桜並木
の風景です。




これは下り坂をクルマで走りながら撮
ったのでこんな感じですが、上る方に
もこれと同じ風景が広がっています。


つまり、歩道を歩きながら道路の方を
見ると、本当に桜がいっぱいなんです。


壮観ですよ(^o^)v。




この週末は3週連続の春の嵐のような
雨だそうです。だいぶ散ってしまうと
思うので、今のうちに撮っておきまし
た。




さて、あなたは「パレートの法則」と
呼ばれる統計法則をご存知でしょうか?


イタリヤの経済学者ヴィルフレド・パ
レートが発見したとても面白い法則で
す。例えば、こんな例が挙げられます。


・ビジネスにおいて、全顧客のうち、
上位2割が全売上の8割を生み出して
いる。


・商品の売上のうち、売り上げ上位2
割の商品銘柄で全売上の8割を生み出
している。


・売上の8割は、全従業員のうち上位
2割の従業員が生み出している。


・仕事の成果の8割は、費やした時間
全体のうち、2割の時間で生み出して
いる。


というような統計的な知見があるんで
すよ、面白いでしょう?。


元々、貧富の分布を調べていたそうで
すが、エリート理論にも合致していた
ので、イタリアのファシスト党に支持
されました。経済以外にも、自然現象
や社会現象など、さまざまな事例に当
てはめられるコトが多いんです。ただ
し、統計的なばらつきを持った法則の
ため、「法則」というより「経験則」
に近いですよね?


これを、さらに細かく分析して行くと
23:77になる、と言われています。こ
の数字、どこかで見た数字だなあ…と
思って調べてみると、地球上の「陸地」
と「海」の割合!。確かに、四捨五入
すれば20:80になる訳で、2:8の法
則と言われるのもうなずけます。


(ちなみになぜ、陸地:海の面積比に
なるのかは不明。面白いとしか言いよ
うがないですよね?)


実は、このパレートの法則を大学で習
った時、わたしは自分の高校の時を思
い出しました。


わたしの高校は、自分の学区の各中学
校の上位5~10%の、まあ割と優秀な
生徒達が集まって来る学校でした。み
んなが優秀なまま、卒業して行くんだ
と思っていたら、当然成績に順位がつ
きますよね?2年生の頃でしたが、わ
たしは408人中399番になったコトが
あります。後ろから数えてベスト10、
つまりワースト10に入ったコトがあり
ます。


優秀だと思っていたのに、自分はバカ
だったんだ、と知った分だけ、その後
の自分にとって、とても良かったと思
いますが、その時はものすごく落ち込
みました。


どんなに優れた人達が集まってもこの
2:8の法則は、必ず生み出される訳
です。


これは、オックスフォードやスタンフ
ォードの学生でも、そうなるそうです。


成績優秀者は2割、その他が8割。


会社でも、営業成績上位2割が8割の
売上を上げている。裏を返すと、残り
8割の人達が2割の売上しか生み出し
ていないというコトになります。


もちろん、営業成績に関係ない職種も
あります。営業のバックヤードでサポ
ートしているメンバーもいる訳ですか
らね。その人達のおかげで数字が上が
る部分もあります。


でも、これを習った時、一つ或る恐ろ
しいコトに気付いてしまいました。


世の中で平均値と言われているモノは
平均ではないという事実。


全体の半分だから平均、という考え方
は全く意味がないのではないか?とい
う思いに苛まれました。


上位2割が80%を占めるのであれば、
平均値というのは、上位5%くらいの
ところにあるのではないか?


だとすると、学校で受けるテストの平
均点という概念は全く意味がないモノ
なんじゃなかろうか?


そこで、偏差値という訳の解らない魔
物が必要になったんだろう…。テスト
ごとに標準偏差を取り、偏りを先に修
正して、全体の点数を相対化すれば、
その人の順番は少しだけ見えやすくな
る。


そうか…。すでに受験の時にパレート
の法則のエッセンスは知らされていた
んだな…。


…などと思っていました。ところが、
人材開発のコンサルテーションを始め
てみたら、順位というのは固定してい
るモノではないコトに気付きました。


常に変動しています。もっと言うと、
自分が研究したいモノが他の誰も研究
していなければ、最初からトップです。


自分のテーマをどのように見つけるか
こそが、その人の価値であるというコ
トに気付いてみると、ランキングの価
値があまり重要なモノだとは思えなく
なりました。


人は、さまざまなコトを定量分析しよ
うと思いがちです。でも、大切な分析
手法として、定性分析もあります。


数字や量で比較するだけではなく、そ
の性格・本質に遡って考えてみるコト
も大切だと思います。


そもそもナンバー1を目指す生き方を
するのか、オンリー1を目指す生き方
を選ぶのかは、その人本人に委ねられ
ているのですから(^o^)。


あ、全然違う結論に向かってしまいま
した。


パレートの法則を少しだけ意識すれば
全体的なバランスを上げるコトより、
得意なモノに注力して、そこで自分ら
しさを発揮する、という選択肢があり
ますよね?というコトを言おうと思っ
て書き始めたんです。


自分らしさとは、自分の好きなモノを
自分流に愛し続けて行く姿勢から生ま
れる、と信じているので…。