hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

無茶な話

ご来訪いただき、有難うございます!


子供の頃から、《大人は無茶なコトを
言うなあ…》といつも思っていたコト
があります。


「みんなと仲良くしなさい」


「人に迷惑をかけないようにしなさい」


この言葉が代表的な2つです。


わたしは5歳の時に武蔵野から練馬に
引っ越して来たので、幼稚園には行っ
ていません。吉祥寺で決まっていた幼
稚園には行かず、練馬の幼稚園はもう
全て埋まっていたので、わたしの集団
生活は小学校からでした。


幼稚園には行きたかったのですが、都
営団地が当たったコトの方が家族にと
っては大切なコトだったので、みんな
が幼稚園に行ってる時間に、一人で壁
にボールをぶつけて遊んでいました。
おかげさまで、小学生時代には野球は
同級生には負けませんでした。


幼稚園に行っていた子達が当たり前の
ようにスカートめくりをするのが信じ
られませんでした。好きな子にちょっ
かいを出している、という人もいまし
たが、どうして嫌われるようなコトを
するのかが全くわかりませんでした。


初めての集団生活で、卑怯なクラスメ
イトと出逢います。給食当番の食器を
運ぶ係だったのに、その時間は逃げて
わたしが一人で運んだので、食べ終わ
った後の食器はおまえが運べ、と言っ
て、わたしがしっかり見張って運ばせ
ました。教室にもうすぐ入ろうとした
その時、彼は後ろからわたしの股間を
思い切り蹴り上げました。


わたしは倒れて、あまりの痛さとその
屈辱に涙が滲みました。あ、血が出て
るに違いない、折れたかも…と思いま
した。クラスの女子が先生に、


「N君がY君のおちんちんを後ろから
蹴ったー」


と言いました。その女子はその頃、少
し気になっていた子でしたが、正直な
気持ちを言えば、《終わった…》と思
いました。


必死にこらえて、何とか歩けるように
なってすぐにNをつかまえて、蹴り返
そうとした瞬間に、当時の担任の女の
先生は、


「やっちゃダメ!やったらN君と同じ
になっちゃうよ!」


と言ったんです。わたしは、


「後ろから思ってもいない時に不意打
ちをする訳じゃない!正々堂々と正面
から蹴り上げるんだ!」


と言いましたが、先生が言ったのは、


「みんなと仲良くしなさい!」


でした。わたしは先生の方を向き直る
と、


「給食当番の係の仕事をサボったから
ちゃんと運ばせたら後ろから急所を蹴
り上げて来たんです。こんなに卑怯な
ヤツと仲良くなんかなりたくないっ!
やられて悔しがるくらいなら、ちゃん
とやっつけて来い!って父から言われ
ています。だから、やっつけます!」


と言っているうちに、またNは後ろか
ら、わたしの急所を蹴り上げて来まし
た。今度は、なんとなく不穏な気配を
感じて、足を閉めたのでNの足を食ら
わずに済んだ上に、そのまま倒れ込ん
だので、彼は足を捻挫しました。先生
は、


「N君、ダメでしょう!それは卑怯だ
よ。今のは先生も許さないから!」


と言ったのに、そのままわたしとNを
席に付かせようとするので、


「なんだ、こんなに卑怯なコトをして
先生も許さないって言ったクセにその
まんま許しちゃうのかよっ!僕はもう
先生の言うコトは聞かないようにしま
す!」


と言って、家に帰りました。家に帰る
前からわたしの家には先生から事情を
説明する電話が入っていたようです。
当時、わたしの家には電話がなかった
ので、同じ階で電話がある家から呼び
出してもらって、その家の人に根掘り
葉掘り電話の内容を訊かれたそうです。


家に帰ると、母から、


「先生がもう1度学校に来なさいって
言ってるよ。私と一緒に行こう」


と言われました。わたしは父に、事情
を話しました。父は、


「相手の親も呼んでおまえに謝らせる
らしいから、とりあえず行って来い。
でも、おまえも相手にケガさせたんだ
ろう?ケガをさせたコトはおまえも謝
って来い」


と言うので、


「あんなに卑怯なコトをされて、それ
を避けた時に倒れて相手がケガしたコ
トまで謝るなんてイヤだ。僕は悪くな
い!」


と言い返しました。父は、


「おまえの担任は若い女の先生なんだ
から、あんまり困らせるなよ。ケンカ
の捌き方なんてよくわかんないんだろ
う。俺はおまえが悪くないコトはわか
ってるから、学校っていう集団生活の
理不尽さをしっかり覚えて来い。これ
からもっと理不尽なコトなんか普通に
起こるんだから。俺はおまえが相手を
蹴らずに我慢したコトをエラいと思っ
てるよ。それでチャラにしてやれ!」


と言われたコトを今でもハッキリ憶え
ています。なんだか父はわかってくれ
てるから、それで気持ちが落ち着いた
ように記憶しています。


ところが学校で、相手の親が言った言
葉でわたしの母がキレました。


「うちの子はふざけて軽く蹴ったのに
お宅の子はうちの子の足を捻挫させた。
どうしてくれるんだ!」


それを聞いたオフクロが相手の親に掴
みかからんばかりに文句を言い始めて
わたしと先生で必死に止めたのを憶え
ています。


相手の親がオフクロの剣幕に謝ったの
で、わたしが、


「Nが悪いコトはわかったみたいだか
ら、もういいよ。ただし僕はこいつの
コトをこれから卑怯者と呼ぶ」


と宣言したら、相手の親が、


「それだけは勘弁して欲しい。これか
らは仲良くして欲しい」


と言うので、


「卑怯者と呼ぶのだけは勘弁して欲し
いなら、仲良くして欲しいなんて望む
な。それだけって言いながら、それだ
けじゃないじゃないか!」


と言ったので、校長先生が出て来るコ
トになって、とても大事(おおごと)
になりました。


みんなと仲良くするコトなんて約束で
きないし、相手が卑怯な奴ならどうし
て仲良くしなきゃいけないのかがわか
りませんでした。


校長先生もなんだかハッキリせず、ウ
チのオフクロもキレたまま、帰って来
ました。どう決着したかと言うと、N
と仲がよかったいつもNを守ってやっ
てた友達が、


「今日のNは卑怯だった。俺は友達を
やめる。もし友達に戻って欲しいと思
うなら、心からY君に謝って、彼から
俺に許してやってくれって頼まれたら
俺も許してやる」


と言われたそうです。慌てて謝りに来
ました。でもわたしがその友達に許し
てやってくれ、と言いに行った直後に
また急所蹴りをしようとしたので本当
に顔を殴りました。その友達が見てい
る前での出来事だったので、Nはそれ
以来、二度と不意打ちをして来なくな
りました。


「人に迷惑をかけるな」


も、人間は生きてるだけでみんなに迷
惑をかけながら生きていると思ってい
ます。もし、本気で自分は誰にも迷惑
をかけずに生きている、と信じている
ヤツが居たら、そんなヤツとは友達に
なりたくありません。


自分が人にかけている迷惑に鈍感なヤ
ツと仲良くなんて出来ないし、そうい
う嘘つきとは友達にはなれません。


いろんな人にかけている迷惑を、どう
やって世の中に返して行こうか?と思
ってるような友達がいいと思います。


子供の頃に感じたその2つの言葉を言
う人をわたしは今でも信じません。子
供達にも、


「友達になりたい、と思った相手と仲
良くすればいい」


「生きてるだけでいろんな人に迷惑は
かけているんだから、返せる時に返そ
うと思って、いつも努力を惜しまない
ようにしなさい」


と言って来ました。当たり前のように
振りかざす言葉の暴力に、わたしを含
めて皆さんも、もう少し気を付けるよ
うにしませんか?


実は前回の


・なぜ学校で9教科を勉強するのか?
『地球上で暮らして行く上でラクをす
るため』


という言葉に関して、


「地球上で暮らして行く上で、とは大
きく出ましたね」


というメッセージをくださった方がい
らっしゃいます。いえいえ、地球上で
暮らして行く上で、でなければ、物理
も化学も、生物も地学も、歴史も地理
も、国語や英語等の言語も全て必要な
くなるんですよ。地球に縛られず、全
宇宙的な規模で通用するのは数学くら
いなモノで、後は地球上で暮らして行
く上で予測をしたり、事前に準備をし
たり、つまりラクをするために学ぶん
です。


わたしは言葉をできるだけ誤解を生ま
ないように選んで組み立てているつも
りでいます。「つもり」と言ったのは
どんなに注意しながら言葉を選んでも
受け取り方で、誤解を生んでしまうコ
トがあるからです。


自分の主張は強くするけど、人の主張
には興味がないという人が増えたよう
な気がします。自分の主張をする以上、
他人の主張にも耳を傾ける余裕が欲し
いなあ…と、最近つくづく思います。