Before After

2020/10/25 22:41

ご来訪いただき、有難うございます！

床屋さんに行って来ました。暑かった
ので髪の毛をサッパリしようと思った
のに、切って来た途端、急に寒くなっ
てしまいました。

短くソフトモヒカンにしてくださいと
お願いして切ってもらっています。い
つもこんな感じになります。

髪の毛を切るとちょっとだけ若く見え
るらしいんです…。しかもこんな体型
なので…

知らない人は誰も病人だとは思ってく
れません。

つい先日も、優先席に座って電車に乗
っていたら妊婦さんが辛そうに乗って
来たので、

「あ、どうぞ」

と席を譲ろうとしたら、その妊婦さん
の隣に居た少し禿げ上がって髪も白い
年配の男性が、席を譲るのが当然だと
いう顔をして座ろうとするので、

「あなたじゃないです。この席を必要
としている女性に譲ろうとしたんです
よ」

と言うと、

「若いクセに優先席に座ってるんじゃ
ない。年配者や病人がそこに座るんだ。
40代は一般席に座りなさい」

とおっしゃるので、

「それはありがとうございます。もう
すぐ還暦になる身体障害者１級なんで
すが…」

と言うと、

「嘘つけ！口から出まかせ言いやがっ
て…」

と言うので、障害者手帳を名前を隠し
て一枚めくり、生年月日の欄を見せる
と、

「え？俺より上？失礼しました」

と違う車両に移って行きました。その
女性が、「大丈夫なので座っていてく
ださい」と気を使ってくれましたが、

「おおむね調子はいいので遠慮なく！」

と言って席を譲ると、「ありがとうご
ざいます」と何度も言うので、次の駅
で車両を変えました。隣の車両に行く
と、さっきの年配の男性が居たので、
会釈すると

「いやー、私より上には見えませんで
した。お若く見えますね」

と言うので、わたしは、

「失礼ですが、おいくつですか？」

と訊くと、

「あなたより三つ下です」

とおっしゃるので、

「年齢で上とか下とかないですよね？
何歳です、とかでよくないですか？」

と言うと、

「50過ぎたら結構上だという認識だっ
たもので…。あなたは若く見えるし、
病人にも見えないし…」

とおっしゃるので、

「あ、先ほどの席の件は、その場で１
番必要としている人に譲るクセを我々
だけでもつけましょうよ。あの場では
妊婦さんだったと思うので…」

と言ってみました。すると彼は、

「そうですね。別に座らなくても大丈
夫なら１番必要な人が座ればいいです
ね。ただ、一度誤解して座ろうとして
しまったので引っ込みがつかなくなっ
たというか…申し訳ありませんでした」

と、とても気持ちのいい人でした。

「いや実は、この車両でまた顔を合わ
せた時、説教されるのかと思って一瞬
ビクッとしましたよ。どうして車両を
変えたんですか？」

と訊かれたので、

「あの女性が気にするタイプかな？と
思ったんです。何度もありがとうござ
いますっておっしゃるので…。電車の
座席って、空いてれば座りますが特に
自分のモノだとも思っていないので、
譲っても一度ありがとうって言われれ
ばもうチャラじゃないですか？かえっ
て気を遣わせちゃったかな？と逆に気
になったりしてね」

と答えると、

「いやー、それは俺が余計なコトを言
って彼女に気を遣わせるような情報を
与えるコトになったのが原因ですね。
申し訳ありませんでした」

といい反応が返って来ました。この男
性がすごいコトを言っていました。

「若く見えると言えば、この間スゴイ
経験をしましたよ。とても素敵な女性
だなあ…と思う人を見かけて、声をか
けてお茶して、軽く飲みに行って、そ
の勢いもあって…、そういうコトにな
って…、全部終わってから、『こんな
おばあちゃんに優しくしてくれてあり
がとう』って言うので、『おばあちゃ
んなんて、あまり自己卑下しないでく
ださいよ。こんなに素敵なんだから…』
って言ったんです。俺、その人は40代
半ばだと思い込んでいたんです。つま
り俺より若い人だと思っていた訳です。
それなのに、その後歳を訊いたら67歳
だって！俺より一回り以上も年上だっ
たんです。13歳も年上だなんて肌を合
わせた後でも全くわかりませんでした」