hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

ドキッ!

ご来訪いただき、有難うございます!


日常で物流の仕事をしていると、企業
への配達もありますが、宅配もありま
す。


たまに、いたずらなお客さんも居たり
します。


或るお宅への配達で、インターフォン
を押して、「はい」と女性の声で返事
があったので、こちらの社名を告げる
と、


「ちょっと待ってください」


と言ったきり、2~3分、音沙汰がな
くなりました。こちらのお宅は集合住
宅です。やっとドアロックがガチャッ
と音をたてました。


「2階まで上がって来てください」


とインターフォンの声が言うのでドア
を開けると、玄関で靴を脱いで上がる
タイプのお住まいでした。2階と3階
に貸し部屋があるタイプです。


荷物の宛て先は2階となっているので
2階のドアをノックするとすぐに開い
て女性が立っていたのですが、目のや
り場に困りました。真っ白な下着のよ
うな上下の上にオーガンジーのような
スケスケの生地を羽織っているだけの
恰好で、


「お待たせしてごめんなさい。スッポ
ンポンで寝てたもんだから…」


と言うのです。思わずこの女性の裸を
想像した瞬間に、小さい女の子の声で


「今、スッポンポンの姿、想像したで
しょう?」


と言う言葉が聞こえて来て、ドキッと
しました。すると、その女性は、


「ビックリしました?今の声、ナイス
タイミングでしたよね?」


と言って、すぐ後ろに居た水着を着た
お嬢さんを抱き締めて、


「ナイスタイミング~。よしよし」


と髪の毛をクシャクシャにしながら笑
いかけました。


「あ、ご心配なく。これ、下着じゃな
くて水着です。時間かかっちゃってご
めんなさい。しばらく、どこにも連れ
て行ってないので、ふたりでいたずら
を考えてて…。この子がこの水着好き
なので、もし誰かが来たらビックリさ
せようって、手ぐすね引いて待ってた
んです。お忙しいのにごめんなさい」


そう言って荷物を受け取りました。


いやいや、これは本当にビックリしま
した。スッポンポンを思い浮かべやす
い恰好なので、思い浮かべる所までは
普通だと思いますが、小さい女の子の
声で、


「今、スッポンポンの姿、想像したで
しょう?」


と言われると、とても罪悪感を感じま
す。でも、この女の子は幼稚園か小学
校の低学年くらいの子なのに、この声
をかけるタイミングは本当に上手だっ
たので、どうしてそういう声かけをし
たのかが気になりました。訊くと、


「わたしはユーチューバーになりたい
の。だから、例えば、学校の先生とか
家庭訪問に来た時に、こういう映像を
撮ったら絶対面白いよね?」


いやー、栴檀(せんだん)は双葉より
芳(かんば)し。我々とは感性が違う
なあ…と感心しました。


実はこのいたずらを考えたのはこのお
嬢さんだそうです。突然、水着の女性
が立っていたら、人はどんな反応をす
るのか見てみたら面白いよね?と言っ
たそうです。『モニタリング』の大フ
ァンで、毎回何度も観るそうです。


つい先日、このお宅への配達があった
ので、インターフォンを鳴らした時、


「あまり刺激的な格好は勘弁してくだ
さい」


と言ったら、


「あははは。ごめんなさーい。今日は
ハッキリと水着ってわかるので…」


おいっ!そっちかーい!


2階に上がるとオレンジ色の蛍光水着
のお母さんの後ろで、女の子がスマホ
で映像を撮っていました。


こっちの反応を記録しておくんだそう
です。インスタでおかあさんとお嬢さ
んの水着姿の写真を撮ってアップする
ために撮影をしていたんだそうです。


そこにわたしが配達で行ったもんだか
ら、その女の子に、


「飛んで火にいる夏の虫だね」


と言われてしまいました(^O^)/。


街でその親子を見かけましたが、親子
そろってビスチェタイプのトップスに
ホットパンツ。それにオーガンジーの
ような透けた生地のパーカーっぽい羽
織りモノというファッションで自転車
に乗っていました。


きっと、今、このおふたりには恐いモ
ノはないんだと思います。お嬢さんは
フワちゃんが大好きだ!と言っていま
した。


最初はおかあさんの水着姿にドキッと
しましたが、今ではこの子がこれから
何をしようとしてるのかに興味があり
ます。わたしとは感性の方向性が明ら
かに違いますが、新しい文化を創る人
達は、きっと今とは感性の違いがある
んでしょうね。


ウチのムスメがラインで「りょ」と打
って来る意味が最初わからなくて、そ
れが「りょーかい」の省略形だとカミ
さんに聞いた時、正しい言葉を使うコ
トを是として生きて来たわたしは、


「それで一体どのくらい時間が節約で
きるって言うんだ!少なくとも人に伝
わるように言葉を選ぶ習慣をつけなさ
い」


と叱ってしまいましたが、もしかした
ら、言葉は最短で伝わればいい、とい
う文化もあるのかも知れない…。わた
しは正しい言葉を使えた上で崩すのは
構わないと思いますが、正しい言葉を
使えないのでは?という疑問をムスメ
に対して感じてしまったので叱ったん
だと思います。でも、ムスメの反論は


「じゃあ、いつから使えばいいの?1
回目に使う時だけ『りょーかい』って
言って2回目から『りょ』って言えば
いいの?きっと、チチはその2回目を
『間違えてる』って言うよ。どうせ私
は『りょーかい』は『りょ』って言う
んだから、チチがそれくらい覚えてよ」


と言って、それ以降、了解と言いたい
時は、了解しました!と書いてあるス
タンプを送って来るようになりました。


相手はどうしてそういう言葉を使うの
か?とか、どうしてそういう行動をす
るのか?とか、その思いを聞いた上で
相手を尊重してみるコトも大事なのか
も知れません。


ウチのムスメの言葉や行動ももう一度
ちゃんと向き合って訊いてみたいと思
います。


そういうコトに気付かせてくれたこの
お嬢さんが、これからも健やかに育っ
てくれますように…。