hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

素直な気持ちをお伝えします~何を教わればいいのか?~

ご来訪いただき、有難うございます!


56年間生きて来て、今、誰かと向き合
う時、まず何を考えているんだろう?
と素直な気持ちで思いをたどってみま
した。


半世紀以上も生きて来たのですから、
何かを教えたり何かを伝えたいと思っ
ているんだろうと思っていましたが、
どうやら違っていました。


相手は何に困っているんだろう?とか
相手は何をして欲しいと思っているん
だろう?という目に見えない相手の心
の中を知りたい!と言うのが、本音だ
と気付きました。


相手が欲しいと思っているモノを目の
前に提示して差し上げるコトがコンサ
ルタントの時に、日々していた仕事で
す。


どうやら、それこそが自分が1番気持
ちのいいコトのようです。


どんな例を挙げてお伝えするのが1番
伝わるだろうと考えていて、ふと思い
ついたのが、息子のテニスのコーチ選
びでした。


まず、息子がテニスを本格的に始めた
いと言った小学3年生の時に、近所に
あったジュニア育成のクラスのあるテ
ニスクラブを見つけて、そこに入って
まずは環境を与えました。


そこで1番得られたモノは、同じよう
にジュニアテニスで上を目指している
友達がたくさん出来たコトでした。


次に息子は、もっと相手を攻めて行け
る攻撃のきっかけを作れるようなテニ
スをしたい、と言い出しました。


相手のミスを待って、ただひたすら繋
ぐテニスではなく、ココだ!と思った
ら自分から攻めに転じるコトのできる
戦術が欲しい、と思うようになったよ
うです。


そこで、いろいろな人の意見を聞いて
いるうちに、その人のテニスが観たい
と思うコーチの話を聞きました。そし
て、その人のコートでの動きを観て、
どうしても教えて欲しい、と頼み込ん
で、ジュニアクラスが出来る前でした
が、ジュニアクラスを作ってもらって
息子がそこの第1号の選手になりまし
た。そして、いろいろなトーナメント
で優勝するようになり、攻めのテニス
と繋ぎのテニスの両方が出来るように
なった頃、基礎体力がもっとあったら
もっと強くなれるのに…という欲が出
て来て、フットワークのトレーニング
を専門でやっているクラブに通うよう
になりました。


そこのトレーナーさんは本当に運動神
経の塊のような人で、素晴らしい機敏
さでいろいろなフットワークやステッ
プ等を教えてくれました。でもそのト
レーナーさんは、とても上手なプレー
はするけど、あまり強くなかったそう
なんです。


息子は、そのトレーナーさんの素晴ら
しさを充分わかった上で、試合では、
よく勝っていました。その人が凄い動
きをするのがわかるので、そこに打つ
フリをしつつ、実際には違うところに
打てばいいのがわかるようになった、
と言っていました。


今回、息子のテニスの話で何を伝えた
いのか?と言うと、相手に訊くから欲
しいモノがわかり、欲しいモノだから
習得しやすい、というコトが言いたか
ったんです。


上記のテニスクラブに通う順番が違っ
たら、思うように伸びるコトは出来な
かった、と思います。


頭だけで考えるなら、まずフットワー
クを鍛えて、攻撃を覚え、繋ぐテニス
も出来るようにする、と逆の順番で指
導を受けさせようと考えたと思うんで
す。ところが、息子が欲しがったのは
違っていました。


まず、同じようにジュニアテニスで上
位を目指そうとする友達の居る環境に
身を置くコト。次に攻め込む戦術を手
に入れて、最後に基礎体力の向上とフ
ットワークに特化したスクールに通う
コトで、息子らしいテニスを習得でき
た、と思います。


親としては一つのテニスクラブで完結
して欲しいと思ったコトもありました。
次のテニスクラブへの送り迎え等を考
えると、前のスクールの方がラクだし
なあ…と考えたコトも少なくありませ
ん。しかし、息子は常に「今」欲しい
指導が何かを意識していました。


結果として、今、海外や国内で活躍し
てる同世代のテニス選手達と何度かは
対戦しているような戦績も残していま
す。それなりに活躍していたんですけ
ど、元々はスポーツには不向きなポッ
チャリ型の男の子でした。


どれくらいポッチャリだったかと言う
と、小学3年生の時の体重が5年生の
終わりまでと変わらず、身長は30㎝も
伸びて、やっとスポーツマンらしい体
型になった、と言えばおわかりいただ
けるでしょうか?


この息子のテニスに関して、1番注意
していたコトは、今、何を欲しいのか
というコトを訊くコトでした。わたし
は野球をやっていたのでテニスのコト
は解らないので、かなり勉強しました
が、頭でわかるコトと、体が欲しがる
モノは違うコトは理解していたつもり
なので、息子が欲しいモノを常に優先
しました。


教わりたいコトを提示してあげるコト
だけを考えていました。その時に応じ
て、欲しいモノが変化するからです。


欲しいモノをあげるのが、1番習得時
間が短くて済むんです。そういうコト
を息子のテニスを通して教わりました。


テニスのコーチに全てを教わろうとす
る親御さんをたくさん見て来ました。


残念ながら、何かに秀でたコーチは万
能とは限りません。ビジネスでも、教
わりたいコトを明確に意識できれば、
教わるコーチもどういう人にしようか
かなり絞り込めると思います。


お金を払ったんだから出来るようにし
て欲しい、と言う気持ちになりやすい
ですよね?でも、我々の世代で学校で
10年間習ったはずの英語を武器にして
いる人はあまりいません。そして英語
を武器にしている人は、たいてい学校
以外のどこかで習得しています。


そうなんです。教わる人が習いたいと
思ったコトしか頭には入って行かない
ように出来ているらしいんです。


ですから、身に付けたいコトは自分か
ら探して習得しようと思ってください。


その際の目安ですが、2時間向き合っ
て興味を魅かれたら、20時間向き合っ
てみてください。そこそこ詳しくなっ
たら200時間向き合ってみる。すると
回りから評価される所まで行きます。


その後は2000時間でみんなにプロと
言われ、2万時間で達人と言われるよ
うになる、と言われています。


教え方の上手い人と言うのは、失敗事
例をたくさん知っている人だと言われ
ますが、テニスの場合、それは当ては
まりません。息子に対しての「良いコ
ーチ」は、そのプレーを実際にやって
見せてくれるコーチでした。息子がプ
レーを見せてもらってイメージに定着
したプレーはすぐできましたし、言葉
で言われてもイメージできないモノに
は時間が掛かっていました。


みんな、教え方にばかり注意を払って
いるような気がしますが、重要なのは
「教わり方」の方だと思います。


習得したいモノを絞って、まずそれが
出来たら次のモノを習得して行く。


気が付くと、やりたいモノが身に付い
ている、と言う状態を目指してトライ
してみましょう(^o^)v。