hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

こんな時だから、じっくり考えてみませんか?

ご来訪いただき、有難うございます!


新型コロナウィルスの流行で、全国の
小学校・中学校・高校がお休みになり
ました。ウチのムスメも先日、学校に
置いておいた教科書等の教材を、全て
トランクに詰めて持ち戻って来ました。


約1か月の休みになるみたいです。も
っとも途中で試験に行ったり、何日か
は登校するようですけど、ね。


企業もラッシュ時間帯を避ける時差通
勤やテレワーク等、出社するコトだけ
が仕事のやり方じゃないよ、という方
向性を模索しています。


こういう時期なので、大人である我々
も、少しじっくりと自分について考え
てみませんか?自分について、という
より、自分と仕事との向き合い方につ
いて、と言った方がいいでしょうか?


わたしは言葉を丁寧に使っている人に
好感を持ちます。自分の口から出す言
葉に責任を持とうとする意志が感じら
れるからです。


例えば、「営業」という言葉を雑に使
う人がとても多いなあ…といつも思っ
ています。「販売」は「営業」ではあ
りません。しかし、販売やセールスの
コトを営業と言う、と誤解している人
が世間にはたくさん居ます。


「営業」とは、業を営むコトです。


例えば、運送業を例に考えてみましょ
うか?営業ドライバーという職種があ
ります。これはお客さんの荷物を少し
でも多く取って売上を伸ばすコトだと
勘違いしている人が非常にたくさん居
ます。


本来、自分達の配達・集荷のスタッフ
をしっかり揃え、必要に応じてサポー
トしてくれる協力者も揃えてはじめて
営業がスタートします。


配達時間や集荷時間を基本的には揃え
られる準備はまずサービスの前提です。
なぜなら企業によっては、その日の配
達された荷物を顧客ごとに分けて発送
の準備をしたり、その荷物を受け取っ
てから仕事がスタートする所だってあ
ります。そうすると、ドライバーによ
って配達時間が違ってしまう段階で、
適正なサービスが提供できる状態では
ないから、さらに仕事を増やすコトは
「営業」ではありません。つまり販売
と営業は別のコトを現します。


でも営業という名で、販売やセールス
だけを行ってしまう人がたくさん居ま
す。そしてまた、それを求める上司と
呼ばれる人も本当にたくさん居ます。


営業の数字を上げろ!という言葉が正
にその状態を表しています。でも本来
「営業」、つまり業を営むという立場
で考えるなら、スタッフを揃えるコト
や商品をお客様にどのように届けるの
か、という社内のシステムを構築する
コトと、売上を増やす販売の部分の両
輪を動かしてこそ、「営業」と呼べる
のではないでしょうか?


わたしはコンサルタントをしていた頃
いつもそのように考えて、企画提案を
していました。


現在、楽天がアマゾンとの競争に勝と
うとして、独禁法違反を犯しそうにな
っていますが、これも三木谷さんが、
もう少し冷静に対処できればこんなに
つまらない話はしなかったでしょう。


楽天とアマゾンとではビジネスモデル
が全く違います。アマゾンはもともと
電子書籍屋さんですから、自分の所で
出版権を取って、仕入れて販売するシ
ョップです。一方、楽天はショッピン
グモールですから、各店舗が利益率に
よって発送料をサービスしたり、しっ
かり受け取ったりしながら、顧客に商
品を届けている。自分達が顧客に対す
るサービスを決めていい業態じゃない。


それなのに、アマゾンと同じ土俵で争
おうとしている。だから自分達の本当
のお客さんはエンドユーザーではなく
ショッピングモールに出店してくれて
いるショップさん達なのに、その自分
のお客さん達を苦しめるような選択を
してしまう。


「営業」とはモノを売るコトだという
間違えた考え方をしてしまう人と今の
三木谷さんは同じ間違えを犯していま
す。でも冷静に考えれば正しい結論に
向かうのではないか?という希望も、
まだ残されているとも思います。


自分の考えが正しいかどうか?につい
ては、どんな時でも考えておいた方が
いいと思います。そして、間違えに気
付いた時は、思いが正しく伝わるまで
心を込めて説明するコトが求められま
すし、なかなか伝わらなくても勇気を
持って伝わるまでトライしてみるのが
大切だと思います。