hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

『10年後の仕事図鑑(SBクリエイティブ 堀江貴文×落合陽一著)』を読んで

ご来訪いただき、有難うございます!


久々に名著に出逢いました!


『10年後の仕事図鑑』です。


ホリエモンの本は何冊も読んでいます
が、今までなかなかシックリ来るモノ
には巡り合っていませんでした。


ところが今回この本と出逢ったおかげ
で、今までの本に書かれていて何だか
よくわからなかった部分も「あっ、こ
のコトを言いたかったんじゃないんだ
ろうか?」と理解できてしまうような
そんなイイ本でした。


落合陽一氏は以前から興味を持ってい
た人物です。国立大学(筑波)の准教授
を務めながら、自然、侘び然び、デジ
タルネイチャー、映像と物質を専門分
野として、独自性の強い意見を発表し
ている人です。


ホリエモンと落合氏のいい所が融和し
て、出来た本だと思います。将来に不
安を感じたコトのある人は、ぜひ一読
をお勧めします。


実はここの所、少々悩んでいました。


モノを書いてそれを仕事にして行くコ
トや、コピーライターとしてどんな技
術を習得しておく必要があるのか等を
書いて行こうと思って始めたブログで
すが、それにどれだけ価値があるのだ
ろう?と思うようになったからです。


ものすごい数のブログで、そんなコト
は既に書かれている訳です。今、わた
しの言葉でそれを書くコトがどれほど
求められているのだろう?と一歩下が
って考えた時、わたしが参考にさせて
もらったブログをご紹介したり、わた
しが学んだ教材を紹介したりするだけ
で、それは伝わると思います。


では、わたしでなければ伝わらないコ
トってどんなコトなんだろう?という
のが悩みの内容でした。


そこで、いくつか実験をしていたのが
ここ数か月のこのブログの方向性でし
た。


一つ目は、音楽です。自分でバンドを
組みたいと思うようになって、知人の
ライブに通いながら、自分がやりたい
と思う方向性を言葉に出来るように考
えながら、友達を作っていました。


二つ目は作品です。小説や、ショート
ショートを書きながら、自分の作品の
世界観を練っていました。安浪蘭人と
いうペンネームで書いているのが、そ
れに当たります。それなりのネームバ
リューが出て来たら、作詞等も手掛け
てみたいと思っています。


三つ目は自分が好きなモノを媒体とし
て伝えるコトが出来るだろうか?とい
う挑戦です。入浴剤の記事や、ミニオ
ンズの記事等がそれに当たりますが、
これは少し中途半端な感じになってし
まいました。もっと掘り下げて書いて
いれば、かなり興味の湧く内容になっ
た筈ですが、読み易いような手頃な分
量の記事にしようと思っていたため、
不完全燃焼な内容になってしまいまし
た。一回当たりはその分量でもシリー
ズ化して他の商品の使用感と比較した
り、自分はミニオンズのどのキャラク
ターがどんなふうに好きか?を詳しく
書いたりすれば、そこに他の意見を持
つ人との交流も生まれたかも知れませ
ん。現に、悠梨さんという『徒然にミ
ニオン語り』というブログを書いてい
る方からコメントをいただいて、悠梨
さんのブログを拝見したら、ミニオン
ズ関連の商品てこんなに出てるんだ~
とビックリするほど幅広い商品群が存
在するコトを知りました。


基本的に何かのデータベースを作る勢
いで書いてしまうような好きなモノし
か人を惹き付ける魅力はないのかも知
れないなあ…等と思っている時に、今
回の本のタイトルに出逢った訳です。


10年後、どんな社会になっているか?
が書かれている本だと思うでしょう?


まず、ホリエモンが「はじめに」で、
なぜ今、人生のグランドデザインを考
え直さなければいけないのか?につい
てこの本の構成と共に我々に命題を投
げかけてくれます。本屋さんで、この
「はじめに」だけでもいいので、実際
に手に取って読んでみてください。


それで興味の湧いた人はぜひ買って読
んでみてください。わたしは自分のグ
ランドデザインを構築し直しながら読
んで3時間半で読了しました。あっと
いう間に読める本なので、自分のこれ
からを考える上で、大切なパラダイム
に気付かされるかも知れません。


「湯婆婆は相手の名を奪って支配する
んだ。いつもは千でいて、本当の名前
をしっかり隠しておくんだよ」


ご存知『千と千尋の神隠し』の中の台
詞です。落合氏は、あのシーンこそが
「雇用」という概念の縮図だと言いま
す。わたしもこの映画を始めて見た時
まさにそう思いました。


ただ、そう思ったのに、いつの間にか
そう思ったコトすら忘れていた自分に
今回気付かせてもらいました。


AIやロボットに仕事を奪われる、と
考えるか、それによって出来た時間で
好きなコトを極める時間に当てる、と
考えるかで、AIやロボットに対する
考え方も全く変わるコトになるでしょ
う。


AIやロボットに仕事を奪われると考
えている人にとっては、これからの時
代は辛い時代になると思います。絶対
的な仕事量は減ると思われる状況だか
らです。


ただし、ここで考え方を変えられるな
ら、全く違う状況が見えて来ます。機
械やAI、ロボットが出来る仕事は全
部任せて、人間にしか出来ない仕事を
人間がやればいいじゃん!と考えられ
る人にとっては、最高の時代が訪れる
コトになる訳です。


元々、労働者と経営者が分かれている
現在の状況が本質と違っている時代だ
というだけなんです。


本質論に立ち返ると、会社=company
とは、ギルドの考え方に由来します。
ギルドとは中世ヨーロッパの、いわば
「同業者組合」で、ギルド内の同業者
メンバーが皆でお金を出し合い、価値
あるモノを作り、取り分を決め、そこ
に労働力を当てはめる枠組みを取って
いた訳です。つまり働く個人同士が、
お金を出し合い、自分自身の仕事を決
め、儲けた金額を分配していたんです。


それを前提に考えるなら、労働者=経
営者となっている状態が自然な状態だ
と言える訳です。労働者は経営者から
お金をもらうモノという考え方が、実
は異常だと考えられるなら、これから
の時代は、自然な状態に戻って行く時
代だと考えられる訳です。


お金を持ち寄って、自分達のやりたい
コトを実現して行くような働き方こそ
が、本来のcompanyの在り方であると
いう事実を改めて見つめ直してみると
働くという概念が全く新しい意味合い
を持つモノに変わって行く感じを受け
るのではないでしょうか?


労働力という考え方が、働けばお金を
もらえるモノという考え方を生んで、
本来人間が働くというコトがどんなコ
トを意味していたのかを忘れて行った
結果、AIやロボットに仕事を奪われ
る、という発想を抱くようになったと
考えると、元の考え方に戻って来たの
が現在の状況だ、と言えるのではない
でしょうか?


自分でお金を出して、働く環境を買う
という考え方をするコトが出来れば、
最初から自分の選ぶ仕事は、存在価値
のある仕事だというコトになります。


きっと、大学を卒業した学生が就職す
る時点でお金を持っていないので、ま
ずお金をもらって働き始めるという社
会構造が当たり前のようになっていて
会社側からすれば、いろいろと働く上
で必要な指導や研修をお金を出しなが
ら受けさせてあげるという形になって
いるので、すぐに辞めてしまう現在の
就職事情からすると、合わない状況が
続いていたのだと思います。


これから、単純労働と人間だからこそ
の仕事に分かれて来る時代が来ると思
えるような内容の本ですよ。


まず、落合氏の提言が面白いんです。


いくつかの専門分野を持つコトによっ
て、アナタの代わりが居ない状態を作
れば、アナタの代わりが出来るロボッ
トなんてコストが高くつくので現れな
い、と言っています。


その専門分野の選び方は、好きなモノ
や興味が湧いて来るモノでいいと言っ
ています。逆に好きなモノや興味が湧
いて来るモノでないと、人と違う考え
方には到達しないというコトなのでし
ょうね。


ホリエモンが最後にいう言葉が深いん
です。


「未来を恐れず、過去に執着せず、今
を生きろ」


ホリエモンはこの本の中で何度かこの
言葉に近いコトを言っています。最初
の頃は、この言葉が邪魔に聴こえます。


将来や未来に関するコトが知りたくて
この本を読んでるのに、どうしてここ
で今を生きろって言うんだよ、と思い
ます。ところが、将来は今の積み重ね
で出来ているコトがだんだんとわかっ
て来るように書かれています。今、の
選択によって将来が作られて行く訳で
す。だから、今、きちんとした選択を
繰り返して行くと、将来の不安はなく
なって行く、という訳です。


「修行に意味はない。研究をしよう」


というホリエモンの提言は、わたしが
若い頃に常に意識していた仕事の取り
組み方を思い出させてくれました。


あらゆる流通の現場を自分の目で見て
おかしいと思ったコトや、ここでこん
な工夫をすればもっと流通するように
なるのに…と思うようなコトをコンサ
ルタントして指導していました。その
研究をする上で、常に改善して来たの
は、『業界慣習』と呼ばれる大手の効
率を上げるための手法を壊して来たと
いう自負です。


今、普通が普通ではなくなって行く時
代に、「本質的な状態」と「常識と思
われている異常な状態」を分けながら
自分が選択する事柄に自信をもって生
きて行くコトが、将来に不必要な不安
を感じないで生きて行くコツだと感じ
ました。


この本は皆さんも一読する価値がある
と思ったので、ここでご紹介させてい
ただきました。あなたのお役に立てれ
ば幸いです。