hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

タクシー運転手さんに訊く(インタビュー例)

ご来訪いただき、有難うございます!


4月11日は予報通り雨が降りました。


わたしは透析のため、病院へ通うので
すが、雨の日には自転車では行けない
ため、タクシーを使います。


カッパが着られないんです。袖が締ま
らないカッパは濡れてしまいますが、
普通の服のリブがダメなくらいですか
ら、カッパは禁止されています。腕に
作ってあるシャントが潰れてしまうか
ら着られません。


タクシー券をもらっているので、費用
的には大丈夫ですが、料金が改定され
て短距離なら少し安くなりました。


内容的には、初乗りが700~730円だっ
たのに対し現在は380~410円になり、
1052m以後237m毎に80円加算されて
行くようになりました。


この料金体系では、以前の初乗りより
2キロ未満なら安いのですが、2キロ
で同じ、それより長い距離になると、
高くなります。


どれくらい変わるのかというと、今ま
では100キロなら、32770円だったの
に対し、現在は、33850円になる、と
いう違いです。


昨年の12月20日に発表されて、今年の
1月30日から実施された東京23区及び
武蔵野市、三鷹市のタクシー初乗り料
金引き下げに関して、タクシー運転手
さんはどう感じているのか、訊いてみ
ました。


「値下げでお客さんの反応はどうです
か?」と訊いてみると、行きも帰りも
違う運転手さんなのに、同じ返事だっ
たので、マーケティング的な参考にな
りそうだと思い、お知らせするコトに
しました。


「値下げを決めた連中は、お客さんの
乗りやすさや、タクシーを拾う前提で
考えてるんでしょうけど、本当に我々
の固定のお客さんは、あなたのような
病院に通わなきゃならない患者さんの
お客さんや、終電が終わってからしか
帰れないような仕事のお客さんとか、
交通手段がタクシーしかないお客さん
が多いんですよね。お客さん(わたし)
は、雨の時だけですけど、いつもタク
シーじゃないと病院へ行けないお年寄
りや、終電以降にしか仕事が終わらな
い時間の仕事のお客さんは意外と多い
んですよ」


と言って、一呼吸おいて


「我々が本当に儲かるのは、終電後に
帰るお客さんで、電話で呼んでくれる
お得意さんがそれぞれの運転手に居る
から、タクシー運転手で食っていける
んですけど、そのお客さん達が何とか
終電で帰るようにシフトしたり、逆に
帰らないで始発に乗るように仕事のシ
フトを変えたりで、運転手からすると
本当に余計なコトをして…と恨みたく
なるような有り様ですね」


というのです。お客さんにはそれほど
大きな負担ではないだろうというのが
タクシー会社の考え方でしょうが、お
客さんからすれば、毎日のタクシー代
が1000円単位で変われば、高額運賃の
チケット廃止も重なって、タクシーを
やめようというコトになっているんだ
そうです。


一方、昼間の短い距離のお客さんは増
えて、運転手さんからしたら、忙しく
なったのに、売上合計は減っていると
いう最悪のパターンになっています、
というコトでした。


物流や運輸業務は、忙しい割りに稼げ
ない業界になって行く、というのが、
共通の感覚のようで、ドライバーさん
が集まるお食事処などでは、現場を知
らない経営者への文句がよく聞かれる
そうです。


一方で、オリンピックに向けての需要
増加に対する観光案内をできるように
準備し始めた会社もあるそうで、その
勉強を非番の時にやるので大変です、
とも言ってました。


ただ、その講習は英語の指導もあって
人気は薄いというコトで、わたしが乗
ったタクシーの運転手さんは、受講し
ていないと言ってました(^o^)。


料金が変わって、仕事のシフトを変え
る会社もあるコトと、忙しくて儲から
ないジレンマに苦労しているという現
場の認識に対して、経営陣はどのよう
に対応して行くのか、また今度訊いて
みたいと思います。