hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

犬も歩けば…恋に当たる!~その2~

ご来訪いただき、有難うございます!


~その1~のあらすじ


寒い朝、前日の暖かさに薄着の女性と
地下鉄で出逢い、コートを貸したコト
からその日の夕方、地下鉄の改札で再
会するコトになったふたりの話。彼女
の提案でお茶をするコトになりホテル
の喫茶店に入ると、彼女に「抱いてく
ださい」と言われて戸惑った所まで。


まあ、詳しくは前回の~その1~を、
お読みくださいな(^o^)v。




あ、この写真はあくまでイメージカッ
トなので内容とは関係ありません。悪
しからず。


その女性は、なぜ、抱いてくださいと
いう言葉を口にしたのか、とても不思
議でした。それに看護師さんに似たよ
うな仕事だけど、看護師さんほどモテ
ない仕事というのにちょっと興味が湧
きました。


「看護師さんはモテますよね、確かに。
看護師さんよりモテない仕事って…。
臨床工学技士さんとか、そういう技術
者系のお仕事ですか?」


すると彼女は、こう言いました。


「医者です…」


は?という感じでした。女医さんなん
てめちゃめちゃモテるんじゃないの?


「女医さんならメッチャ、モテるでし
ょう?蜷川べにさんみたいなルックス
だし、モテない訳がない…」


そう言うと、彼女は、


「にながわべにさん…て何ですか?」


と訊きました。にながわべに、と聞い
て、それが何だかわからなかったよう
です。女性の名前だと思えば、どんな
人ですか?と訊く筈です。わたしは、


「和楽器バンドの津軽三味線を弾いて
て、モデルもやってらっしゃるとても
ヴィジュアルのいい女性です。わたし
は彼女のファンで彼女のブログの読者
なんです。こんな人」


と言って、スマホで彼女の写真を見せ
てあげました。彼女はかなりじっくり
見ていましたが、目を離すと、


「ホントだ。かなり私と似てますね。
和楽器バンドは聴いたコトがあります
がひとり一人は知りませんでした。普
段、友達や患者さんから真木よう子さ
んに似てるって言われるんですけど、
全然似てないじゃん、といつも思って
いました。これからは、蜷川べにさん
に似てるでしょ?って言ってやろう」


そう言ってお茶をしにお店に入ってか
ら初めて笑った顔を見せてくれました。


わたしは彼女に再度訊きました。


「女医さんでそのルックスなら間違い
なくモテると思いますけど、どうして
さっきのセリフを吐いたんですか?」


「いえ、医者はモテませんよ。特に女
医はモテません。ナースや保母さんに
比べて合コンに交じっていると敬遠さ
れる職業です。それに女医とナースは
離婚率もダントツです。女性は弁護士
さんや経営者もモテませんけど…。私
なんか医者で経営者だからダブルでモ
テません」


わたしは思わず笑ってしまいました。


「そんなに恵まれているのに何が不満
なんですか?そのヴィジュアルで医者
で経営者なんて、天は二物も三物も与
えてるのに職業でモテないとか、女性
みんなを敵に回しますよ」


すると彼女はこんなコトを言いました。


「女医が結婚するのはほとんどが学生
の頃から付き合っていた男性です。医
者になってから出逢った男性と結婚し
た友達はほとんどいませんよ。しかも
私もそうですが、もう離婚しています。
一所懸命勉強して医者になったのに、
子供が出来て離婚してその後、独りで
居る女がメチャメチャ多いんです」


看護師さんは離婚率が高いのは知って
いましたが、女医さんも離婚率が高い
のは知りませんでした。素直にそう言
うと、


「ね?それくらい女医には興味がない
んですよ、世の男性は…」


と言って、フッと皮肉な笑顔を見せま
した。


「そんなコトはないですけど…。ただ
確かにあんまり女医さんの友達は多く
は居ないですね。どうして離婚したん
ですか?結婚生活はどれくらい?」


と訊きました。彼女は


「10年もたずに別れました。離婚の理
由は…、元ダンも医者だったんですけ
ど看護師と浮気していたからです。そ
の看護師が同僚に話してるのをたまた
ま聞いちゃったんです。『彼ったら何
回も求めて来るのよ。なかなか寝かし
てくれなくて…』って。いつも私には
前戯を少ししたらすぐに挿入して、彼
が1度イッたら終わり。だから私はほ
とんどイッたコトもなかったのに。そ
れは許せないでしょう?」


と言うので、わたしは、


「えっ?10年近く一緒に居て、ほとん
どイッたコトもないっていうのはちょ
っと誇張してますよね?」


と言いました。すると彼女は、


「いえ、誇張でも何でもなく本当の話
です。でも案外、なかなかイケない女
性って多いんですよ。今日はイケたと
か、イケなかったから自分で慰めたと
か、満足している女性はかなり少ない
んです」


ウェイトレスさんがコーヒーを持って
来てくれました。いい香りがするなあ
…と思ってカップに顔を近付けている
と、彼女は言いました。


「きっと、今、いい香りがするなあ…
と思いましたよね?そういう反応が、
とても好感が持てるところなんだと思
います。朝、電車の中で『寒く…、あ
りませんか?』と訊いてくれましたよ
ね?寒い、と答えたら、コートを脱い
で貸してくれる人なんて、まず居ない
と思います。知ってる人でもそうです。
でも、あなたは見ず知らずの私にすぐ
貸してくれました。とても嬉しかった。
本当に寒かったのに、心があったかく
なりました。それに…」


少し間を取って、コーヒーに口を付け
「おいしい」と小さな声でつぶやいて


「声を掛けてくれる前に、私の全体を
見回しましたよね?特に顔と脚を見た
時の目が…、変なふうに聴こえたらご
めんなさい。とてもイヤらしく感じた
んです。イヤらしいって言うのは、私
をオンナとして見てくれてるって言う
か…。しばらくそういう視線を感じた
コトがなかったので、私の方がとても
意識してしまっただけなのかも知れま
せんけど、そう感じました。それで、
私もこのまま枯れてしまうのはイヤだ
と思っていたもんですから、まず最初
に素直な気持ちをお伝えしました。抱
いてください、って言うのは、詐欺と
かダマしてやろうとか、そういう魂胆
があって出た言葉じゃなくて、私が自
信を持って生きて行くために、精一杯
素直になった言葉なんです…」


そこまで喋ると、ようやくふーっと大
きく息をして、とてもにこやかな笑み
を見せてくれました。


「あなたがお医者さんだから言う訳で
はないんですが、もし今、おっしゃっ
たコトが本当なら、そこにわたしは不
在ですよね?わたしのコトを少しでも
考えてくれるのなら、あなたがわたし
に好感を持ってくれたように、わたし
にも好感を持たせるような付き合い方
を考えて欲しかったなあ…」


とわたしは言いました。すると彼女は


「例えば…、どんなふうにアプローチ
すれば良かったんですか?」


と心から知りたいというように訊いて
くれました。わたしは


「あなただったらどうして欲しいか考
えて言葉を選べばよかったんです。普
通、抱き合うようになるためには、ふ
たりの距離を縮めたい!と思うコトが
最初ですよね?だから、まず、わたし
に関して知りたいコトをどんどん訊い
てくれるだけでいいんですよ。名前や
何て呼んだらいいか、どこに住んでい
るのか、何をしているのか、奥さんは
いるのか、それが訊きにくければお子
さんはいらっしゃるんですか?と訊け
ばいい。その延長でカミさんの話にも
持って行ける。自分のコトに興味を持
ってくれる異性にイヤな気持ちになる
人はあまりいませんから。よく、いき
なりの質問攻めは失礼だ、と言う人が
いますが、本当に知りたくて訊く分に
は、失礼だという印象はほとんどない
んです。何か訊きたいコトの場つなぎ
のようなプライベートに関する質問だ
けが失礼な訳です。興味もないのにプ
ライバシーに関わるコトを訊かれる訳
ですからね」


そこまで言うと、彼女は、


「なんだかコンサルタントさんに恋愛
指南を受けているみたい。まさにそう
だなあ…と感心してしまうような言葉
ばかりです」


と言ってくれたので、


「元々の仕事は経営コンサルタントで
した。人材開発コンサルがメインでし
たから、そういう意味では当たらずと
いえども遠からず、と言った所ですね」


と答えました。彼女は、


「やっぱり!お話しすると、ますます
好きになって行くタイプだわ。あ~、
いきなり恥ずかしいコトを言わなけれ
ばよかった。素直でいようとするコト
と、そこでどのように印象付けるかは
別物なんですね」


と顔を赤くして言いました。わたしは


「そうですね。でも、すでにそこまで
理解しているのはさすがだと思います
よ。自分に素直になるというコトは、
相手の気持ちは二の次だ、というコト
にもなる訳ですからね。たぶん、少し
でも仲良くなってから『抱いてくださ
い』という言葉を聞いて喜ばない男性
は居ないと思いますが、全く名前も知
らない女性にそう言われたら、誰だっ
て相手を疑います。つまり、とても素
敵な言葉を相手に伝わるように言うか
相手を疑心暗鬼に駆られるような言い
方をするかで、人生そのものが変わっ
てしまうコトもあると思うので、老婆
心ながらこんなコトを言いました。失
礼致しました。で、結論から言います
ね。抱くか抱かないかはこれからのお
付き合いの結果というコトでいかがで
しょうか?」


彼女は聡明な女性です。わたしの言い
たいコトをすぐに理解してくれました。


「なるほど…。先に気持ちを伝えた方
が相手の気持ちがチューニングされる
まで待つしかない訳ですね。ああ、や
っぱり損した。私が好かれて、という
か愛されて、抱きたいって言わせれば
私が選ぶ側に回れた、っていうコトで
すね。ああ、悔しいなあ…。素直にな
るタイミングと押し売りになっちゃう
タイミングを知らなかったってコトで
すね。友達になってもらうだけでよか
ったんだ~。失敗した!」


そう言いながら、彼女は満面の笑みを
浮かべていました。よかった…、


それから彼女の質問攻めに合いました。
彼女のコトはここでは「べにさん」と
呼ぶことにします。彼女の希望でもあ
るし、彼女自身、蜷川べにさんのファ
ンになっているようでしたから…。


べにさんは、特にわたしが女性を抱き
たくなる時の気持ちについて、突っ込
んだ質問をたくさんしました。


まずは、どういう女性に対してそうい
う気持ちになるのか?という質問です。


「先にえっちしたい、じゃないんです
よね。カミさんと初めて会ったのは、
大学のサークルの連盟のセミナーでし
た。一目見た瞬間に、『あ、この娘は
俺と結婚するオンナだ!』と思いまし
た。そして結婚しました。その後、約
10年間付き合った女性とは、やはり
一目見た瞬間、『ヤバい、この女性と
恋に落ちる』ってわかりました。だい
たい一目見た瞬間に関わるコトになる
女性はわかります」


そう言うと、彼女は乗り出すようにし
て訊きました。


「その後、っていうコトは、不倫経験
者だってコトですよね!じゃあ私は?」


彼女は前のめりになっています。わた
しは、こう言いました。


「まず、不倫経験者って言葉は他人か
ら見ればそうかも知れないけど、わた
し自身はそう思ったコトはないんです。
恋愛をした。もうわたしは結婚してい
たので世間ではそういうかも知れない
けど、本人は恋人が居る、と思ってい
るだけでした。結婚してから恋愛なん
かするな、という人もいますが、恋を
する時ってほとんどは事故みたいなも
んですよね?自分ではどうにもならな
いから、そうなってしまう。それなの
に、そういう人と出逢ったコトがない
人は一方的に悪くしか言わない。理性
だけでどうにかなるもんなら恋とは言
わないと思います。べにさんは…、初
めて逢った時にコートを貸したんだか
ら、素敵な女性だ、と思ったコトは間
違いありませんが、カミさんや恋人と
の出逢いの時のような気持ちとは少し
違っていました。でも、それはあなた
のコトがどうだというコトではなく、
わたしのカラダが女性を痛烈に欲しい
と思うような状態ではないというコト
なんだと思います」


べにさんは、カラダの状態と言う部分
に興味を引かれたようでしたが、言葉
を選びながら、次の質問をしました。


「特別な気持ちを感じた女性とは、そ
の後、どのように付き合って行くんで
すか?奥さんと付き合う前に恋人は居
たんですか?」


わたしは照れながら、


「実はカミさんが初めての女性でした。
付き合ってる女性は小学生の時からい
ましたが、肉体関係が出来た女性と、
そうならない女性とは全く別物だとい
うコトを、その時初めて知りました」


彼女は驚いて、


「えっ?奥さんが初めての女性だった
んですか?それは珍しい。じゃあ、そ
の後の女性遍歴はかなりってコトです
よね?」


そう訊きました。わたしは、


「初対面の人とこんな話をしててもい
いんだろうか?まあ、何かの参考にな
ればいいか…。たいした参考にもなら
ないと思いますが…。訊きたいコトは
話せる限り答えましょう。たいした女
性遍歴はありませんよ。カミさん、恋
人、と、あと一人。風俗へは何回か行
ったコトはありますが…」


と答えると、彼女が不思議なツッコミ
方をして来ました。


「それにしては手練れのような発言が
ありましたよね?元の旦那と10年一緒
に居てほとんどイッたコトないなんて
誇張してるって言ってましたけど…、
失礼ですがその程度の経験だとあなた
も女性をほとんどイカセたコトがない
部類ではないんですか?ただ、雰囲気
的には、手練れのような気もするんだ
けど…」


わたしは本当に不思議だったので、


「経験した人数と手練れかどうかなん
て、どういう関係があるんですか?ひ
とりの女性と毎日毎日、今日はどこが
感じるか、とか、昨日とどう違うか、
とか、楽しくて楽しくてどんどん女性
のカラダに詳しくなって、凄い経験値
を持ってるコトにはなりませんか?そ
ういう付き合い方をしているオトコの
方が女性の扱い方には慣れてると、わ
たしは思うんだけどなあ…。毎日女性
が違っていたら、同じ所でも日によっ
て感じ方が違うとか、そういう反応の
違いなんか、解んないんじゃないかな
あ…」


そう答えると、べにさんはものすごく
興味を持ったようでした。


「えっ?毎日毎日、同じ女性をイカセ
てたんですか?同じ女性で飽きたり、
よそ見したりしたくならなかったんで
すか?」


彼女は本当に不思議そうに訊きました。


「カミさんが素敵な女性だったからだ
と思います。初めてカミさんとした時、
中に入ったら気持ちよくて、本当に3
擦り半でした。出そうになって慌てて
抜いて、お腹の上に出した時、彼女が
『あったか~い。気持ちいい~』って
優しく笑ってくれたんです。わたしは
彼女に『いいなあ…。こんなに気持ち
いいモノ、持ってて』と言うと、彼女
は『あなただって、こんなに固くて気
持ちいいモノ持ってるじゃない?お互
い様だよ』ってふたりで笑いました。
もっと中で動き回らないと彼女を気持
ちよくしてあげられないんじゃないか
?とか、どうしたらもっともっと気持
ちよくなるんだろう?とか毎日いろい
ろと試しているうちに、半年くらい経
ったら、毎回彼女が30回はイクように
なっていました。必ず、最後は彼女が
『今夜はもう寝かして。お願い』って
言うようになりました。彼女が疲れ切
らないように、体力をなるべく使わな
いで気持ちよくするには、どうしたら
いいんだろう?とか、試してみるコト
は後を絶ちませんでした。だから一人
とだけしていても、いくらでも気持ち
よく出来るようにはなりますよ」


べにさんは、ちょっとごめんなさいと
慌ててトイレに立ちました。帰って来
るなり、わたしを恨むような目で見る
と、言いました。


「…凄く、濡れてました。話だけでも
強烈です。で、私のコトも話した方が
いいよなあ…と思ったんですけど、今
は聞かせてもらってもいいですか?私
が知らない世界なので…」


と言うので、


「いえ、ご結婚されてたんですから知
ってるでしょう?お子さんもいらっし
ゃるんだし…。もっとも、お忙しいで
しょうから、毎日ではなかったかも知
れないけど…」


わたしがそう言うと、彼女は慌てて、


「私に子供は居ませんよ。さっきのは
女医さんの離婚で多いパターンを言っ
ただけで、わたしは子供はまだです。
さすがに子供が居たら、『抱いてくだ
さい』とは言わないでしょう?」


と言うのでした。わたしは少し残念だ
なあ…と思ったので、


「ああ、そうですか。それは失礼しま
した。子供を育てていようがいまいが
女性の魅力には関係ないと思いますが
…。わたしは、どちらかと言えば子供
を育てた経験のある女性の方が好きで
す。女性は男性よりずーっと、違う魅
力が出て来るところが素敵だなあ…と
思っています。例えばご年配でお孫さ
んに『おばあちゃん!』と呼ばれてる
女性を見ると、幸せそうでいいなあ…
と思います。男はおじいちゃんになる
と老いが目立ちますが、女性はいくつ
になっても素敵だなあ…と思います」


べにさんは


「その辺は変わってますね。男なんて
女房と畳は新しい方がいいって誰もが
思ってるのかと思ってました」


と言って笑いました。反論しようとす
ると、それを遮(さえぎ)って、


「一晩で30回もイクってどんな感じに
なるんでしょう?前戯の段階からイク
ってコトですよね?挿入前にもそんな
にイクって、例えばどんな感じなんで
すか?できるだけ具体的にお願いしま
す。私にはイメージが出来ないので、
想像できるレベルに噛み砕いて教えて
ください!」


彼女は真剣に訊いています。


「う~ん。どう言えばいいんだろう?
じゃあ、わたしが彼女にするコトを伝
えればいいのかな?彼女が『イクッ!』
って言っても《あ、今のはちょっと気
持ちよかったけどイッテはいないな》
とか感じる時もあるし、日によっては
昨日はすごく感じた所があんまり感じ
てないコトもあって、どうすればどう
なるって決まったコトなんて一つもな
いんです。まあ、そのライブ感がたま
らないんですけどね。女性のカラダは
毎日生まれ変わるんです。だから、唇、
胸、乳首、腰、膝の裏、太腿、性器…、
もういろんなパーツを、指や舌や唇や
性器で愛撫する訳ですが…、ガシガシ
力づくで攻めるより、相手の反応を楽
しみながら、できるだけゆっくり動い
てチューニングして行くイメージです。
特に乳首はその日のイキ方を決めるく
らい大切です。女性のカラダは乳首で
スイッチが入る場合が多いような気が
します。『今日はどっちの乳首が感じ
る?』って訊いておいて、反応を見て
『あ、こっちだね!』と言うと、女性
はその後、ほぼ絶対そっちの乳首で感
じてイッちゃいますよね?女性も自分
から思いっきりイキたいんですよ。そ
れを上手に引き出してあげれば、もの
すごく敏感で素敵なカラダになります
よ。その時のキャパによるんですけど
ゆっくり充分に感じられるようにチュ
ーニングして行くと、限界を超えた時
に失神しちゃうんですよね。その後の
意識が戻る時の恥ずかしそうな感じは
何度見ても本当に可愛いと思います」


彼女は本当に驚いた顔をしていました。
そして、


「奥さんも恋人も失神させたコトがあ
るんですか?」


と言うので、


「ええ。もう一人もです。風俗嬢も一
人だけ失神させたコトがあります。時
間内に終わらなくてフロントから電話
がかかって来たので、今、失神してる
んだけど…って言ったら、目が覚める
まで寝かしてやってください、お客さ
んは延長になっちゃうけど…って言わ
れたコトがあります。それからは風俗
では愛撫はしないコトにしましたけど
ね。あははは」


べにさんは、うそ…、と呟いていまし
た。たまに、看護師さんで失神したと
いう話をしている人がいるんだそうで
すが、嘘だと思っていたんだそうです。
理由を聞いたら、女医で失神したとい
う話をする人は一人も聞いたコトがな
いからだそうです。


「普通はカラダが馴染んでから性感帯
を脳が処理できるキャパを越えるだけ
感じさせると失神するコトがあるんで
すよ。例えばキスしながら、乳首をつ
まんで挿入しながら恥骨でクリを抑え
てキスをずらしながら、耳に舌を入れ
たりした瞬間に『あっ…』て失神しち
ゃうコトがあるんです。毎回ではない
し、どんなタイミングでそうなるかも
決まってはいないコトですから、期待
されても必ずできるモノじゃないんで
すけどね…」


彼女はさらにいくつかの質問をして来
ました。肉体的なモノと精神的なモノ
と、両方の質問です。わたしは…。


続きは次回~その3~でお伝えします。
今回も長文にお付き合いくださり、あ
りがとうございました。次回を、待っ
ててください。現時点では次回が最終
話の予定です。

犬も歩けば…恋に当たる!~その1~

ご来訪いただき、有難うございます!


犬も歩けば棒に当たる、と言いますが
何とも不思議な女性と出逢いました。
犬も歩けば…恋に当たる!とか、そん
な気分になりました。


実は2月からバイトを始めました。ど
うしても読めない本が2冊あって、そ
れを読むには自由時間だらけのバイト
があったらいいなあ…。かつ、拘束時
間が長い方がいいなあ…、と思ってい
たら、まさにピッタリのバイトが見つ
かったからです。


拘束は8時間あるのですが、ほとんど
自由時間です。トラックの助手席に乗
っているだけのバイトです。駐車対策
で、ドライバーさんが荷物を配達して
いる間もクルマの助手席に座っている
だけです。荷物を持つ訳でもなく、都
内をぐるぐるドライブしているだけで
稼げる訳です。


わたしは透析があるので、バイトは、
透析のない週3日だけですが、毎週8
時間×3日の24時間あれば大抵の本は
読めます。


今、どうしても読めないけど読みたい
本は
・「面白くて眠れなくなる数学」
・「英会話1日1パターンレッスン」
の2冊です。


面白いと思った数学の本は全く進まず
眠れなくなるどころか眠気しか起きな
い状態でしたし、英会話の本はぶつぶ
つ途切れたように感じてやはりなかな
か先に進めず、家に居たら読めないな
あ…と思いました。


興味の湧かない本はお金をもらって読
むと読めた、という経験があります。
全く知らない分野の仕事を受ける時は
そのジャンルの本を読んでその業界の
常識をまずは頭に入れるコトから始め
ます。その常識だと思われている部分
の中で不合理や非合理だと思うコトと
実際の相手企業の仕事の進め方を見て
改善ポイントを探して行く訳です。


コンサル時代は、お金をいただきなが
ら学習させていただいていたと思って
います。そこで自由時間のあるバイト
と思った訳です。


バイトを始めて最初の2日間は好きな
本を読みました。


石田衣良さんの「夜の桃」という本と
田中静人さんの「陽気な死体は、ぼく
の知らない空を見ていた」という本で
す。


先日読めない本に取り掛かりました。
数学の方です。ところが読み始めてみ
ると案外面白いので頭に入ったら今度
その記事を書いてみるつもりです。


仕事を始めるのに際して、長髪にカチ
ューシャだと面倒臭いので髪はサッパ
リと切りました。一応バンドの先輩に
も相談しましたが、


「出川でもピスタチオでもあんまり変
わらないから切っちゃってもいいよ」


という実にいい加減な返事をもらいま
した。それなら最初から髪は伸ばせ!
なんて言うな!と言ってやりました。


後楽園方面に向かうのに、都営線を使
うコトにして、地下鉄で通うようにな
りました。ここしばらく、病院と自宅
の往復ばかりだったので、とても新鮮
に映りました。特に素敵な女性が多い
なあ…と正直なところ思いました。


小雨の降るとても寒い朝、わたしは長
袖のタートルネックのシャツにダウン
ベスト、結構あったかいフリースにキ
ャメルのダッフルコートという恰好で
した。首にはネックウォーマー、外で
は手袋までしていました。それでも寒
いと思う日でした。


その女性は電車の中でドア際に立って
いました。髪はダークブラウンのロン
グをくるっと1つにまとめ、アンゴラ
のようなふわふわのセーターを着てい
るのですがその下はどうやらタンクト
ップです。襟ぐりが大きく開いている
ので特に防寒用の何かを身に付けてい
る感じではありません。小さなポーチ
しか持っていないので、上着は何も持
っていないようです。ジーンズのショ
ートパンツ、というよりホットパンツ
くらい短いのを穿いて、30~40デニ
ールくらいのストッキングにショート
ブーツという、まあ、その日を普通に
過ごすのはかなり寒く感じるのではな
いか?と思える服装でした。彼女の全
体を見ていたらわたしを睨んでいるよ
うに見えたので


「寒く…、ありませんか?」


と声を掛けました。その女性は、


「…とても寒いです。まさかたった1
日で10℃以上も気温が下がるとは思わ
なくて…」


と言って少し震えているように見えま
した。確かに昨日は暖かい日でした。
きっと恋人の家に泊まったら、今日は
とても寒くなってしまった、というよ
うな状態なんだろう、と勝手に思いま
した。わたしは自分が着ているダッフ
ルコートのポケットに入っているモノ
を全部出してリュックのポケットに詰
め込み、


「もしよろしかったら着ませんか?そ
れじゃあ寒過ぎると思うので…。差し
上げる訳には行きませんが、後で送っ
てくれればいいので…」


と言うと、その女性は目を輝かせて、


「えっ?お借りしていいんですか?あ
りがとうございます!」


と大喜びしてくれました。そして、わ
たしがそのコートを渡すと、すぐに袖
を通して、


「あったかい…」


と しみじみつぶやいて…。


「この後のご予定は?今日中にお返し
しますから…、ぜひ、お時間を作って
ください」


と言ってくれました。


「それはありがたいです。18時くらい
までは仕事です」


と答えると、


「コートをお借りしたらあなたが寒く
なっちゃうんじゃありませんか?だっ
たらお借りしたら申し訳ないですね。
もう着ちゃってるクセに説得力ないけ
ど…」


というので、


「あ、大丈夫です。リュックの中には
制服のブルゾンが入っているので仕事
中はそれを着ていますし、ずーっと車
に乗ってるのでコートは要らないんで
す」


と答えると、安心したような表情で


「じゃあ遠慮なくお借りします。私、
それまでに着替えて、コートをお持ち
します。18時にどこで仕事が終わるん
ですか?その時間に合わせてそこまで
伺いますから…」


と言いました。その女性の用事を訊い
たところ、わたしとは方向が違ってい
たので、ふたりとも共通して通る都庁
前駅の改札で18時半に待ち合わせまし
た。後でコートを返してもらう約束を
して、乗り換えるために電車を降りよ
うとすると、その女性は


「あのー、目の写真を撮らせていただ
けませんか?メガネは外してください。
お願いします。あ、ありがとうござい
ます。じゃあ行きます。はい。ありが
とうございました」


とスマホがわたしの顔にぶつかるので
はないか?と驚くほど近付けてシャッ
ターを押しました。たぶん、こんな感
じだったと思います。




どうしてこんな写真が欲しいのかが少
し不思議でしたが、わたしは仕事に向
かいました。


仕事中、少し不安な気持ちになりまし
た。仕事が終わって待ち合わせ場所に
行っても彼女が居なくて、コートがメ
ルカリに出ていたらどうしよう、とか
目の写真なんて何に使うんだろう?、
最悪、虹彩認証で何かの個人認証で使
われて後で高額請求が来たらどうしよ
う…、とか、ちょっと考えました。で
も、わたしが知る限り、虹彩認証用の
データは電車の中でスマホで撮った程
度の光量では取れない筈だ!とか、彼
女は人のモノを勝手に売ってしまうよ
うな失礼な人ではない、とか、気休め
にもならない自問自答で冷静さを保っ
ていました。


仕事が終わって、待ち合わせの駅の改
札に10分前に行くと、彼女も既に待っ
ていてくれました。わたしの顔を見る
なり手を振って走り寄って来てくれま
した。


彼女は先ほどとは打って変わり、ロン
グの髪をおろしていて、あったかそう
なダウンでフードにはファーが付いて
いるベージュのベンチコートを前は開
けた状態で羽織っていました。中は相
変わらず薄着のようでしたが、レザー
のダークブラウンの短いスカートがと
ても目を惹く素敵なファッションでし
た。ストッキングはさっきより薄手で
20デニールくらいかなあ…。ダークブ
ラウンのロングブーツも似合っていま
した。下半身はスカート、ストッキン
グ、ロングブーツと3つともダーク・
ブラウンで、そのグラデーションが綺
麗でした。髪とストッキングの色を揃
えるとCAさんみたいな印象になるな
あ…などと思いました


わたしはコートを返してもらうと


「わざわざありがとうございました」


とお礼を言って帰ろうとしました。


「いえいえ、こちらこそ、本当にあり
がとうございました。ものすごく助か
りました。それに、とても嬉しかった
です。あの…」


と 少し恥ずかしそうにわたしを見る
と、


「あの、お茶しませんか?少しでいい
ので、お話がしたいんです…」


地上に上がり、ホテルの中の喫茶店に
入りました。都庁前駅周辺は大きなビ
ルばかりで気軽に入れる喫茶店や軽食
の店なんかがすぐには見つからないの
で、ホテルのラウンジが近かったから
です。ハイアットリージェンシーの方
が近かったけど、京王プラザの方が昔
から好きだったので、そちらまで歩き
ました。若い頃、バーやラウンジのデ
ビューが京王プラザだったんです。そ
の頃、素晴しいバーテンやウェイター
さんが揃っていたんです。当時は世界
のカクテル・コンテストに入賞するよ
うなバーテンさんは『リトルベアー』
か『オーロラ・ラウンジ』に居ました
から…。


そこで飲み物を頼むと、すぐに彼女が
わたしに小さな声でいきなり、


「だいてください」


と言いました。わたしは意味がよくわ
からなくて、「え?」と訊き返しまし
た。聞こえて来た言葉とその意味する
内容がリンクしなかったからです。


「抱いてください。朝、あなたの視線
を感じた時、寒気とは違うゾクッとす
る感覚があって、その後、コートを貸
していただいてとても暖かくて、あな
たのコートを抱き締めながら、目の写
真を見てイッちゃいました。またお逢
いした瞬間、やっぱりこの人だと思い
ました。きっとご家族がいらっしゃる
と思うので、面倒なオンナにならない
ためにも、まず抱いて欲しいと思いま
す。もしご縁があれば、その後はあな
たの自由でいいんですけど、私からつ
きまとうようなコトはしません。お願
いできませんか?」


・・・。これで仕事中の2つの不安は
解消しました。彼女は来てくれてコー
トは既に返してもらったし、目の写真
も悪用されていなかった、とわかった
からです。


でも、次に考えたのは、


《これって何か悪質な勧誘か、或いは
新手の詐欺かな?》


でした。ワクワクやドキドキとはほど
遠い感覚でした。それで、


「これ、新手の詐欺か何かですか?」


と尋ねました。すると、顔を真っ赤に
したその女性は、うつむきながら、


「…ごめんなさい。突然こんなコトを
言われたら、何かあると思うのは当然
かも知れません。でも、…本音を伝え
るコトしか思いつきませんでした」


そこで、次に考えたのは、彼女はキャ
バ嬢とか、ある意味、恋愛を仕事にし
ているようなオミズ系の女性なのかな
?と疑いました。だとしたら、ちょっ
と今のわたしでは役不足です。そこで
素直に、


「もし濃厚な関係を望んでいるなら今
のわたしでは役不足ですよ。病人だし
病気の性質から泊まって一晩中…とか
は出来ないので…」


と言いました。すると、


「泊まれない…というコトは、透析か
何かですか?。腎臓?。それとも肝臓
ですか?」


と言うのです。よく知ってるなあ、と
思い、


「詳しいですね。ご家族かご親戚に透
析患者がいらっしゃるんですか?」


と訊くと、彼女は、


「職業柄、詳しいんです」


という返事。わたしは「は?」と間の
抜けた顔をしていたと思います。そし
て、


「看護師さんとか…、そういうお仕事
ですか?」


と訊くと、彼女は、


「まあ、似たような職業です。ナース
よりモテない仕事ですけど…」


と言うんです。ちなみに彼女は芸能人
で言うと…、和楽器バンドの三味線を
弾いている蜷川(にながわ)べにさんに
似ています。


べにさんはモデルもやってらしたよう
ですから、とてもヴィジュアルのいい
女性です。わたしは和楽器バンドが好
きで、アメーバブログの「蜷川べにの
徒然日記」の読者です。


長くなり過ぎたので、今日はこのくら
いで終わりにします。続きはまたここ
で…。あ、この女性には記事に書くコ
トは話してあります。というより次回
書く部分で、なぜ、そんな言わなくて
いいような内容を記事にするコトにな
ったのかも書くコトになると思います。


記事全般の内容は既に書き上げてある
のですが、どこで切るか?や、よりイ
メージしやすくするための加筆等があ
ると多少長さが変わるので、全3回予
定の記事ですが、若干の変更はお許し
ください。


今回も最初の内容より彼女のファッシ
ョンについての加筆や誰に似ているか
等を追加したので、当初より長くなっ
てしまいました。彼女には問題ないか
確認は取ってあります。


ちなみに、現在までの彼女の感想は、
「なんだかとてもゾクゾクしちゃう」
でした(^o^)v。

ハーレーが5台並ぶと壮観!

ご来訪いただき、有難うございます!


昨年の11月16日にも「常識なんかぶっ
飛ばせ!」というバイクの記事を書き
ました。HONDAの1800㏄のゴールド
ウィングというバイクの記事でした。


今回はその時とは違う関越の練馬出口
に近いファミマに散歩で歩いて行くと
最初3台のハーレーが止まっていまし
た。ハーレーが並んでいると絵になる
なあ…と思って見ていると、次々にハ
ーレーが到着して5台が並びました。


もう壮観です(^o^)v。わたしはその
ライダー達に


「写真を撮らせてもらってもいいです
か?」


と訊ねました。すると、「もちろん」
と明るく答えてくれたばかりか、その
時点では、少しバラバラに止まってい
たのですが、すぐに動かしてくれて、
だいたい同じような間隔に並べ直して
くれました。所沢が4人、中野が1人
だそうですが、5人ともとても仲の良
さそうなライダーさん達でした。




「1台だけカウルが付いていないので
すが…」


と一人が言うと、そのカウルを付けて
いないライダーさんが、


「それがいいんじゃない、若いうちの
ハーレーらしくて!」


と答えていました。回りの仲間達も


「確かに!」


と言っていました。




特にチームとかグループを作っている
とかいうんじゃないそうですが、好き
なモノが一緒だと自然に集まったりす
るんだそうです。


とても楽しそうな仲間達を見つけてな
んだかこっちまで楽しくなったので、
今回の記事にしました。わたしがその
コンビニをあとにしてすぐ彼らは谷原
の交差点の方向に走って行きましたが
そのエンジン音が腹に響くような低い
いい音を奏でていました。


今日の天気のように、清々しい気分に
なりました。