hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

コペルニクス的転回

ご来訪いただき、有難うございます!


家の中で煙草を吸えなくなって、はや
8か月が過ぎようとしています。


今の場所に引っ越したのがきっかけで
した。これからは狭いし、煙草の匂い
が今まで以上に気になるだろうから、
と外で吸うコトに決まりました。


夏に向かっている時は、全く気になら
ずに外で吸っていました。秋も深まり
煙草を吸うたびに厚着をして出なけれ
ば風邪をひきそうな寒さを感じ始めて
小学校5年生の時のクリスマスプレゼ
ントで買ってもらった天体望遠鏡の事
を思い出すようになりました。


今の家がとても寒くて、夜は雨戸を閉
めるので、煙草は玄関のドアを出て、
吸っています。南の空は部屋の窓の側
なので、雨戸を閉めてしまいます。つ
まり、煙草を夜、吸う時は北天を見な
がら吸っている訳です。


北極星が前の家の屋根越しによく見え
ます。何時に出て行っても、北極星は
動きません。天体望遠鏡を買って貰う
時、赤道儀付きのマウントの望遠鏡に
こだわったことを思い出します。単な
る経緯台ではイヤだった。赤道儀なら
一度北極星で照準を合わせれば、後の
星の動きはモータードライブで追う事
が出来ます。天体の動きは、北極星を
中心に回っている。南半球なら南十字
星が南極点の上にあります。北半球で
中心の北極星が2等星であることも、
なんだか不思議です。中心なのに1等
星ではないこと。何かを示唆している
ような気分になります。


カシオペアや北斗七星が北極星の回り
を回るように動きます。

南天を見ている時は、星は全て大きく
動くので、あまり中心という概念は、
出て来ません。北天では、明らかに、
北極星を中心に天体が運行しているの
が解ります。


天文学というものに思いを馳せます。
北極星を中心に円運動をしているのが
解り始めると、通常の星の運行と違う
動きをしている天体が気になり始めま
す。「惑星」です。目立つ明るい星達
です。宵の明星だった金星が、明けの
明星に切り替わったりします。木星も
いろいろな所から出て来ます。火星の
少し赤い光も、恒星達の運行とは違い
ます。太陽系の星達です。土星も然り。


どこから出て来るのか、惑いながら出
て来る星達だから「惑星」。


水星は家からだと低い位置にいろいろ
な建物があってあまり見えません。そ
んな星の動きを見ていると、天才達の
名前が浮かんで来ます。


ガリレオ、コペルニクス、ケプラー。
ニュートンやアインシュタインも。


天体の運行を見ながら、天動説から、
地動説を考え付いたコペルニクス。


世界の中心に大地があって、空が動い
ているように見えていた時代から、星
の逆行運動を説明するために、惑星群
を見つけて太陽系を発見したり、地球
こそが動いている球体である、天体と
いうモノは基本的に球体であり、周回
軌道を持っていることを発見したり、
世界の中心的大地という発想から地球
が動いている星である、という発想に
至る思考過程には、感動を禁じ得ませ
ん。なぜ、球体なのに水がこぼれない
のか?コペルニクスの「天体の回転に
ついて」という膨大な量の考察は、感
動を通り越して呆れてしまうほどの、
偉大な著作です。


今まで空が動いていて、大地が不動の
存在だと信じられていたのに、空が永
遠の広がりを持っていて、地球はその
中で高速で飛び回っている天体の1つ
であることに気が付いた人を天才と言
わずして何と表現すればいいのでしょ
う。宇宙船地球号の乗組員が地球人で
あることを考えれば、国々のナショナ
リズムは小さいコトにしか感じなくな
るでしょう。どこかの国の大統領にコ
ペルニクスの「天体の回転について」
を読ませてやりたい。そうすれば、イ
ンターナショナル(=国際)という、国
の際の問題ではなく、地球全体で考え
るグローバリゼーション(=グローブ
=地球)という概念が生まれ、自国だ
けの利益誘導がいかに小さい概念であ
るかがわかると思います。


万有引力の法則を発見したニュートン
の功績を、アインシュタインの相対性
理論が補完したり、コペルニクスの天
体の円運動理論をケプラーが楕円軌道
に補完したりしながら、宇宙の真理を
解き明かしていった天才達の功績は、
震えるほど感動してしまいます。


わたしが夜煙草を吸いながら、何とか
寒さをしのげないか?と考えているの
とはエライ違いです。もっと、天才達
のような閃きが欲しい!と、いつも
思いながら今夜も煙草を吸っています。