hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

「バランス」とは?

ご来訪いただき、有難うございます!


「バランス」という概念について、少
し考えてみたいと思います。


或る実話をお話します。




Aという男と、Bという男がいました。


二人は同じ女性を好きになりました。


Aは、素敵なその女性に釣り合うよう
に、自分を磨こうと一所懸命勉強して
いろいろな人とも関わりながら、人生
を豊かにしようと、とにかく顔を広く
することを心掛けました。いつの間に
か、すごい人脈を持つ、素敵な男性に
なって行きました。


彼に声をかけると、たいていの人への
アプローチができるようになりました
し、彼自身、自分で会社を経営するよ
うになり、若くして有名な社長になり
ました。




Bは、ありのままの自分を理解しても
らおうと、自分の好きな写真を突き詰
めるべく、写真の専門学校に通い、い
い写真を撮るようになりました。


あるコンテストに応募した写真が入選
して、カメラマンとしてプロになりま
した。彼は性格もよく、回りにはいつ
も笑いがあり、撮られるモデルさんも
彼を指名する人が増えて来ています。




ふたりのどちらが、彼女に選ばれたと
思いますか?




Bのカメラマンです。入選した写真も
彼女を被写体として撮影したものでし
た。その写真は、数枚の写真で、彼女
の素晴しさを表現してしまうような、
圧倒的な愛情を感じさせる素敵な写真
でした。




では、Aはどんな彼女をゲットしたの
か、気になりませんか?




実は、誰でも知っているような素敵な
女優さんと一緒になりました。そして
その後、数か国語がペラペラのモデル
さんのような素敵な女性と再婚しまし
た。女優さんは、一般人の奥さんとし
ては、少し、個性を自由に伸ばしてあ
げられないというコトになって、円満
離婚をして、今も仲良くしています。




一体、何の話なのか?と思っておられ
ると思います。どうして、この話のタ
イトルが『「バランス」の考察』なの
か、意味がわからないと思っておられ
るコトでしょう。




実は、この二人は友達なんですが、以
前一緒に飲みに行った時に、こんなコ
トを話していました。Aが、


「彼女とはBが結ばれると思ったよ。
ありのままの自分を気に入ってもらお
うとしてるところを見て、あ、自信が
あるんだなあ…と羨ましかったもん」


と言っていました。Bは、


「彼女は素敵だから、と自分磨きを始
めたAを見て、きっと彼女よりも素敵
な女性を見つけると思ったよ。その時
点で、彼女と釣り合っていたのに、も
っとイイ男になりたい、っていう発想
が、上昇志向を感じさせるし、実際に
その頃のAは会うたびにデカくなって
行く感じだったもんなあ」


と言っていました。




バランスとは、心の中にある「なりた
い自分像」にどれだけ近付こうとする
か?という、その自分像との均衡の取
り方のコトなんじゃないか?と思いま
す。彼女の言葉が面白いんです。


「Bは、今やっているコトを話すため
に、少しでも逢おうとするのに、Aは
わたしのためにイイ男になると言いな
がら、明らかに私と会う時間が減って
行った。気持ちがわからない訳じゃな
いけど、わたしのためなら、わたしと
逢うコト以上に大切なコトはない筈で
しょう?Bは、わたしをいつも見てい
てくれた。Aは、わたしの手の届かな
いところに向かっている気がした」


というのです。また、


「Bは、まずわたしに、出来るだけ一
緒に過ごしたいんだ、と言った。Aは
キミが自慢できるようなイイ男になっ
て見せるよ、と言った。2人とも、わ
たしに言ったコトを実現してくれたけ
ど、わたしは、ありのままのわたしを
受け入れてくれるコトが1番だった。
その意味で、Bはわたしがわたしのま
まで居られるような付き合い方をして
くれたと思う。Aと一緒だと、わたし
もかなり努力しないといいオンナで居
られないかも知れない、っていう脅迫
観念が付いて回るように感じた」


とも言っていました。




2人とも幸せなので、どちらの人生も
素晴しいモノだと思います。


でも、バランスをどうとるか?で、そ
れぞれに歩む道が変わって来るんだと
思います。


今回は、同じ女性を好きになったコト
がスタートだったふたりの、それぞれ
のバランスの取り方がとても素敵だと
思える話を書きました。


あなたの参考になれば嬉しいです。