hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

嘘をついてはイケない理由

ご来訪いただき、有難うございます!


子供の頃、自分用の自転車を買っても
らった小学3年生の時の話です。


とにかく少しでも遠くまで行ってみた
くてウズウズしていたので、友達から
誘われて、一緒にちょっと遠い「お城
の公園」まで、自転車を飛ばして遊び
に行きました。


初めて行く公園で、面白い遊具がたく
さんあって、時間があっという間に過
ぎて行き、気がつくと夕方になってい
ました。


父や母から、自転車に乗る時は、必ず
どこに行くか言ってから出かけるよう
に言われていました。


そして、以前、お城の公園に行きたい
と言った時、「あそこはちょっと遠い
から、まだ行かない方がいいよ」と言
われていたので、親に訊いたら行けな
くなると思い込んでいました。でも、
友達に誘われた時、どうしても行きた
くなって、黙って行ってしまいました。


夕焼けがやけに綺麗な夕方でした。家
に帰ると、何だか変な雰囲気を感じま
した。元気に「ただいま~」と言いな
がら帰りました。親父もオフクロも居
るのに、おかえり~、という声が聞こ
えてきません。


部屋に入ると、オフクロが、


「おかえり。どこに行って来たの?」


と とても静かに訊きました。瞬間的
に《ヤバい!》と思いました。子供の
考えですから、《この状況でお城の公
園に行ってたなんてバレたら大変だ!》
と思ってしまいました。そこで、


「すぐ裏の集会場の所で遊んでたよ。
床の下にもぐって遊んでたから、時間
がわからなくて、遅くなっちゃった」


と答えた途端、オフクロが子供みたい
に、ワーンと泣き始めました。何が起
こったのか、全く判らずに


「え?どうしたの?」


と 親父の顔を覗き込むと、親父が、
苦虫をかみつぶしたような顔で、


「さっき、集会場でボヤがあった。消
防車や救急車が何台も来た。お母さん
はおまえが集会場の床の下にもぐって
るんじゃないかと思って、消防隊員と
火が消えるか消えないかの内に子供が
いるかも知れないってもぐろうとして
止められて、消防隊員が入ってみたら
○○くんが煙を吸って倒れてたんだ。
お母さんは、うちの子がいるかも知れ
ないからって、消防隊員に頼んで全部
見てもらったんだ。居ないようだって
言われたけど、帰って来るまで心配で
心配で何も手に付かなかった。幸い、
○○くんも、さっき気がついたみたい
だけど、おまえは居なかったって聞い
たところだった」


そう言いました。そして、


「俺は、おまえの自転車がないってお
母さんが言うから、お城の公園にでも
内緒で行ってるんじゃないか?って言
ったんだけど、お母さんは『あの子は
黙って出掛ける子じゃない』って信じ
て心配してた。そこに、さっきのウソ
だ。お母さんに、心の底から謝って来
い。あんなに狼狽したお母さんは俺も
初めて見た」


それだけ言うと、親父はそれから1週
間、口を利いてくれませんでした。1
週間後、口を利いてくれた最初の言葉
が、


「おまえと口を利いたらウソを言われ
るかも知れないんだから、口なんか利
かない方がいいだろう?」


でした。なんとか説得して、話しても
らえるようになりましたが、ウチの親
父は、気に入らないコトがあると口を
利かなくなってしまう人でした。その
時も、オフクロに一緒に謝ってもらっ
て、何とか口を利いてもらうまでに1
週間です。オフクロは、その日のうち
に機嫌を直してくれましたが、2時間
くらい謝り続けました。


そして、許してくれる時、こんなコト
を言われました。


「一つだけつく嘘ってないんだよ。お
まえは今日、いくつ嘘をついたか判っ
てる?行った場所の嘘をつくために、
行動の嘘をついた。床の下にもぐって
たってね。自転車で出かける前には必
ずどこに行くか言ってから行きなさい
って言ってたコトも無視した。お城の
公園に行きたいって言ったら止めたか
も知れないけど、友達と行くって知っ
たら、何時までに帰って来なさいって
言うかも知れない。もし、ダメだって
言ったのに行っちゃったとして、こん
なに心配しなくて済んだ。自分のコト
を守るためについたつもりの嘘で、い
ったいどれだけの人に心配をかけるコ
トになるのか、よく考えてごらん。お
父さんだって、心配で何も手に付かな
かったんだから…」


嘘をつく時、連鎖して嘘を重ねるコト
になるんだなあ…。単発でつく嘘って
ないのか、オフクロに訊いたら、


「次から次に嘘をつくコトにならない
のは、冗談って言うの。何かをごまか
すための嘘は、必ず続くから」


その時から、居場所に関する嘘はつか
ない、と決めました。


そして、自分が父親になったら、口を
利かないっていう叱り方だけは絶対し
ないようにしよう、って心に誓ったの
はこの頃です。家の中が本当に暗~い
感じになるので…。


嘘をつかないコトで、相手を傷付けて
しまうコトもありますが…。




ところで、わたしは基本的に1週間に
1つの記事をアップするようにしてい
ます。これは、いろいろ考えた末の結
論で、読者さんからの要望について考
えて、自分で決めたコトです。


ブログを始めた頃は、1日に3記事書
いたら1年で1,000記事書けるなあ…
等と考え、思ったコトを書く記事と、
英語のことわざの記事、ネタのテーマ
を見て書く記事をアップした時期もあ
りました。


その頃は、とにかくできるだけたくさ
んの記事をアップすると、来訪しても
らえる頻度が増えるので、人気化しや
すいんじゃないか?と考えていました。


ところが、熱心に読んでくれていた読
者さんから、


「記事とジャンルが多過ぎて、頭がつ
いて行きません。もう少しペースを落
としてもらえませんか?実はあなたの
ブログが大好きで、毎回自分でワード
でデータ化しています。俗に言う写経
です。ところが記事数が多過ぎて、写
経できない記事が溜まる一方です。そ
れに、あなたの記事は1回目に読んだ
時と2回目に読んだ時で、違うコトに
気付かせてもらっているので、何度も
読みたいんです。量産する必要がある
のなら、私が写経を諦めます。でも、
もし量産しなくても良いのであれば、
写経も続けられるし、一つの記事を何
度も読み返すコトが出来ます。ご一考
いただけないでしょうか?」


というメッセージをいただいて、自分
のブログの理想形を初めて考えました。


わたしのブログの理想形は、書きたい
コトのテーマを決めて、経験したコト
や考えたコトを頭に思い浮かべて、そ
れをできるだけ新鮮な思いとともに書
くコトだなあ…。1年に52週あるので
50くらいのテーマを1年間で書いてみ
よう。そのかわり、コメントやメッセ
ージをいただいた時は、それに手を抜
かずに、できるだけ嘘のないお返事を
返すコト。何度も読んでくださる読者
さんがいるんなら、自分なりに伝えた
いコトを整理して、出来得る限りシン
プルな記事を書いて行こう。何か気付
きを与えられるとしたら、無駄な言葉
を削って、伝えたいコトが伝わる最少
の言葉で書いたブログのような気がす
る…。


…という思いが浮かびました。この考
えがまとまった最初の1年は、年間50
のテーマをお正月にまとめて内容リス
トを作りました。


ところが、実際に書いてみると、この
「伝えたいコトが伝わる最少の言葉」
というのが、曲者でした。読んだ人に
伝えたい内容をしっかり伝えようとす
ると、どんどん長くなってしまう。で
も、例えば、「死んでいない」みたい
な言葉を極力避けようと思っています。


死んでしまって今はもう居ない、なの
か、まだ生きている、なのか、迷うよ
うな表現は使わない。


それに、例えばテレビ番組を観て感動
した時などは、割り込みでその感想と
かを書きたくなってしまいます。


かくして、年間内容リストは1年で挫
折します。その翌年から現在まで続い
ている方法が、一つ記事を書いたら、
次の1週間で、1番書きたいと思った
ネタを書くコトです。


わたしのスマホのメモには、《あっ!》
と思った言葉とか、書きたいと思った
タイトルとか、だけをたくさん残して
あります。その中で、気になったモノ
や、調べたくなって調べたモノを書き
足したモノが記事になります。


毎日書いている人から見たら、とても
楽な作業だと思われるかも知れません
が、このメモの内容を「捨てる」作業
というのが、自分を見つめ直す上で、
とても大切な過程だと思っています。


今週の自分の中では、これが1番ホッ
トなテーマだなあ…、という選択と、
書きたいモノが2つある場合、2つと
も書いてみて読み直した時に、こっち
の方が今週の気分だなあ…等と思った
方を選ぶ瞬間が、自分らしいなあ…と
思う時です。


そして、記事に書いた内容はメモから
消します。この作業が、案外楽しい。


今回は「嘘」と「理想のブログ」とい
う2つのキーワードの記事です。


わかりやすかったですよね?


実は、嘘の話から理想のブログへ続く
話を用意していたんですけど、長くな
り過ぎるなあ…と諦めました。2つの
ハッキリ分かれたネタですが、当初よ
り解りやすくなったので、まあ、良し
とさせてくださいね(^o^)。