hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

楽しく過ごすには「常識」に囚われないコトが大切!

ご来訪いただき、有難うございます!


前回「さくら」を撮った場所で今日は
雪の写真です(^o^)v。




前回3月下旬以降で積雪のあった年は
32年前だったそうです。カミさんと話
していて、32年前ってどんな年だった
っけ?と訊くと、


「わたし達が社会人になった年だよ」


という答えでした。そう言えば…。


桜が咲いた後の不安定な気候を「花冷
え」というそうです。わたし達が就職
した年の4月8日、入社した証券会社
のわたしの所属する支店のお花見予定
の当日でした。


王子にある飛鳥山公園で開催予定で、
朝早くから公園での場所取り指令が出
ていました。


当時お花見の場所取りは当たり前のよ
うに新人の役目でした。明け方の4時
半頃だったと思いますが、場所取りメ
ンバーのわたしと、同じく新人のK君
とで電話をしていました。


K「この雪じゃお花見はないね。現時
点で10センチは積もってるもんね。
会社に出社する?」


私「Kは寒いのは嫌い?ならいいけど、
俺は場所取りに行って、支店長に『飛
鳥山公園のどこでも好きなだけ広大な
場所を確保しております!』って支店
に電話したら何て言うか訊いてみたく
てたまらないんだ。『この雪なのにバ
カヤローっ!』て怒られるか、『ご苦
労!』って労を労(ねぎら)われるか、
どんなふうに上司達が反応するのか、
知りたくない?俺は雪の中でちょっと
大変だけど早くに出て、場所取りの電
話を入れたくて、ウズウズしてんだけ
ど…」


と言うと、Kは、


「あははは。それ、面白いね。俺は寒
いのは苦手だから、今からY(わたし
のコトです)の寮まで車で迎えに行く
よ。ゆうべ、ウチの親父が車にチェー
ン巻いてたから、それ借りて行くね。
クルマの中なら暖かいから。寮の前ま
で言ったら、ポケベル鳴らすから待っ
ててね」


という訳で、その後、寮にKの家の車
(ソアラでした(^o^))が到着して、
飛鳥山公園への雪道をゆっくりと走り、
支店の電話が留守電からオンに切り替
わる8時45分に


「飛鳥山公園のどこでも好きなだけ広
大な場所を確保しております!」


と わたしが電話しました。横でKが
クスクス笑いながら受話器に耳を当て
ています。最初に電話に出た若い先輩
は、


「あははは。ご苦労様!この雪じゃ寒
いだろう?新人達は今日はみんな遅刻
か?って課長がさっきから怒ってるか
ら、今、課長に代わるよ」


と電話を課長に回してくれましたが、


「バカモーン!この雪でお花見をする
と本気で思ったのか?早く支店に戻っ
て来い!…今、支店長に代わる!」


と怒鳴りまくりでした。支店長は、


「寒いだろう?ご苦労様。あのなあ、
おまえらなあ…。言われた通りに場所
を取りに行ったんなら、俺はちょっと
おまえらを心配しなきゃならん。会社
よりサボる方が楽しいじゃん!と思っ
て行ったんなら、見込みはある。で、
どっちだ?今は寒い思いはしてないか
?」


と言われたので、


「申し訳ありませんが…後者です。尚、
K君に車を出してもらったので、全く
寒い思いはしておりません」


と言いました。隣でKが笑っています。


「あははは。そうか。じゃあ安全運転
で会社に来い。今日だけは駐車場代は
支店で見てあげるから安心して来いっ
てKに伝えてくれ。今夜はお酒が入る
からクルマは置きっぱなしになるから
な。それから桜の枝が落ちてたら、そ
れを1~2本拾って来てくれ。わざわ
ざ折るなら要らないが、小さくて構わ
ないから、それを持って来てくれると
お花見の感じが出る、と思うから。車
なら持って来られるよな。今日は会社
でその枝を見ながら、お花見をしよう。
銀座のクラブみたいで風流だろう?」


と言われました。その頃は銀座のクラ
ブがどうなっているのか知りませんで
したが、その後、自分で会社を起こし
てから銀座でクラブ活動をした時、本
当に大きめの枝ぶりのいい桜が店の中
に設置されているのを見て、あ、あの
新人の時の支店でのお花見とそっくり
だ!と思いました。たまたま、雪の重
みの影響で枝が折れていたのが、結構
たくさんあって、その中から2本ほど
いただいて来ました。もちろん管理事
務所に声をかけた上で、です。


その日のお花見をしながらの飲み会は
新人の歓迎会も兼ねていたので支店の
5階のミディさん達の本拠地で開催さ
れ、とても盛り上がりました。今年の
新人は面白い、と言われました。何か
必ず新人は芸を披露するコト、と言わ
れていたので、その電話の模様をコン
ト風のシナリオにして、モノマネっぽ
く演じました。


電話をかけていたわたしの役をKがや
って、もう一人のTが若い先輩役をや
り、課長や支店長のモノマネはわたし
がやりました。


やはり新人なので、上司に睨まれたく
ない、と課長と支店長のマネは誰もや
りたがらなくて、台本を書いたわたし
に回って来た訳ですが、怒鳴りまくっ
ていた課長の、少し関西訛りの言い方
とか、支店長の少し高い声の感じとか
ミディさんやカウンターレディー達か
ら大ウケで、その後、営業が早く終わ
る日には、CL(カウンターレディー)
やミディさんの飲み会によく誘われる
ようになり、同期の連中から、


「俺が支店長やればよかった…」


と何度も言われました。上司に睨まれ
たくない、と思うのは常識です。でも
芸としてやる以上、評価が高いのは似
ている方がいい筈です。なのでわたし
は、課長の不機嫌そうな怒り方や、支
店長の声も甲高くデフォルメして真似
しました。結果としては、大変ウケて
その飲み会以降、一発で憶えていただ
いて、飲み会の時はいつもお声掛けい
ただくようになりました。


今回の記事で言いたいコトは、常識と
は失敗しにくいように大半の人に向け
てする言い訳のコトではないか?と、
わたしは思っている、というコトです。


つまり、失敗はしにくいかも知れませ
んが、成功もしないように可能性を潰
すためにあるのが常識と呼ばれる処世
術ではないか?と思っているんです。


「常識人」と言われる人で「成功者」
を見たコトがないからです。


まず自分の出来る精一杯をやろうとし
たら、結果を考えてから行動するって
いうやり方は無しだと思います。


わたしが会社を起こすと言った時、常
識人達は皆、反対しました。応援する
よ、と言ってくれた人は個性的な人達
だったと思います。


そして、その後もいろいろとお世話に
なってご協力いただいた先輩社長から


「新しいコトをやる時は、社員の8割
が反対するものからやれ。8割が賛成
するものは、必ず失敗するから」


と言われました。わたしは、


「それは難しいです」


と答えました。先輩社長は、


「ん?どうしてだ?」


と言うので、


「社員がまだひとりしか居ません」


と答えて、ふたりで大笑いしました。


我々の頃の常識として、当たり前のよ
うに言われていたのは、


「上司の言うコトは聞け!」


というのがありました。残念ながら、
わたしは上司が言おうが、同僚が言お
うが、納得出来たコトは聞きましたし、
例え上司が言ったコトでも間違えてい
ると思ったら、納得できる落着点が見
えるまで、話し合いました。納得でき
るポイントが見えなければ、それは、
わたしの中で却下していました。


つまり、どんなコトでも自分が納得で
きないコトは、常識がどうであったと
しても、やらないし聞かない。


逆に納得したコトは、誰に言われたコ
トでも真剣に取り組みました。


常識は、その程度のモノだと思います。


そうですね~。例えば、


「先生の言うコトは聞きなさい」


と小学1年生の時に言われて、


「え?どうして?」


と訊き返したらクラスのみんなが笑い
ました。そして、


「そんなの、常識じゃん!」


と言う子がいて、わたしは、


「先生が言ったコトが正しいと思った
ら聞くけど、間違ってると思ったら、
どうしてそんなコトを言ったのか訊く
けどなあ…」


と言ったら、こいつ、何言ってんだ?
という顔をされました。


わたしは幼稚園には行っていません。
良くも悪くも、親が育ててくれた通り
に育ちました。その日は学校から帰っ
て両親に今日あったコトを伝えてどう
思うか訊いてみました。


ウチの親たちは、


「おまえが考えている通りでいいと思
うよ。自分の行動には、責任をもって
取り組んだ方がいいと思うからね。人
の所為にするような行動は、しない方
がいいからね」


ウチの母は、高校の父母会で、先生を
やりこめた武勇伝を持っています。


進学指導の先生が、試験1週間前のク
ラブ活動停止期間に行われた父母会で
話し始めた瞬間に、我々野球部が走る
時にかける掛け声が丁度全体会が開か
れていた体育館横を走っていて、かな
り大きな声で聞こえたらしく、


「まったく、勉強をすべき時に部活を
優先しているような生徒がいるとは、
情けない…」


と小さな声でつぶやいたそうです。で
もマイクがその声を拾ったので、ウチ
のお袋が、


「3年間、夢中になって頑張って来た
最後の大会で、今年こそは公式戦で1
勝をあげたいと練習している野球部員
の気持ちがわからないんですか!わた
しには、最後の大会にかける3年生の
気持ちはよくわかります。今の言葉、
訂正してください」


と言ったそうです。先生は言い訳をし
て、訂正しなかったそうですが、何人
かの母親(野球部員の母親)は心の中
で拍手喝采したそうです。この話は、
大会が終わって、野球部の友達のお母
さんから訊きました。それを家に帰っ
てから話すと、親父が、


「父母会から帰って来てオマエが先生
に何か言われたりしないかなあ…って
心配してたよ」


と 言いました。わたしは、


「そんなの、おっかさんは思ったコト
を言っただけなんだから、何か言われ
たって俺がやっつけるから心配は要ら
ないよ」


と 答えました。一事が万事、そうい
う感じで生きて来ました。


なんだかんだありましたが、今のとこ
ろ、無事生きているので、常識なんて
そんなもんです。


納得して生きていると、良いコトを言
う人に、年齢に関係なくリスペクトが
生まれます。自然な形で尊敬する気持
ちが湧いて来るようになります。


なので、楽しく過ごすには「常識」に
囚われないコトが大切!だと思います。