hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

とても気が楽になった親父の一言

ご来訪いただき、有難うございます!


わたしは子供の頃から高校生まで野球
をやっていました。


厳密に言うと、社会人になってからも
草野球はやっていましたが、部活レベ
ルでやっていたのは高校生の時までで
した。


小学校の6年生の時に、リトルリーグ
の或るチームからスカウトされました。


それまで阪神タイガースのユニホーム
を着て、田淵幸一選手の背番号を付け
て走り回っていましたが、泥だらけに
して帰るコトなどありませんでした。


ところがリトルリーグに入ると、練習
がとてもキツくて、ユニホームが泥だ
らけになってしまいました。


それまで、ベース・ランニングの練習
をしても、足から滑るくらいでユニホ
ームの上が汚れるコトなどあまりなか
ったのですが、ヘッド・スライディン
グの練習などもするので、普通に洗濯
しても綺麗に落ちるコトはまずありま
せん。ベース・コーチがどっち側に滑
れ、という指示まで出して、タイミン
グによって、足からだったり、ヘッド
スライディングだったり、ユニホーム
は泥だらけです。


グランドのコンディションによっては
ユニホームのズボンが1日でボロボロ
に破れてしまうコトもありました。


リトルリーグに入ってしばらくの間は
おっかさんから、毎回文句を言われて
いました。やれ汚い、やれ汚し過ぎだ、
こんなに破いて来てイジメられてるの
か?…など、とにかく家に帰ってその
汚れや破けをいちいち指摘されるのが
結構苦痛でした。自分は一所懸命プレ
ーして来ただけなのに、汚れを突っ込
まれてエネルギーを消耗するのは避け
たいと思っていました。


ところが或る日、おっかさんは文句を
一言も言わなかったばかりか、いつも
よりユニホームを綺麗に洗ってくれま
した。


どうしたんだろうと思って、寝たふり
をして、親父とおっかさんの会話を聞
いていました。


親父は、「あんだけ頑張ってるんだか
ら、黙って応援してやろうな」と言っ
てくれていました。


おっかさんは、「Nさん(チームのキャ
プテンの親御さんのコトでお父さんは
チームの役員さんでした)は、練習用と
試合用でユニホームを変えてるって言
ってらしたから、うちも練習用の何も
書いてない白いユニホームを買ってあ
げよう。試合の時にあんなにボロボロ
のユニホームじゃヘタクソみたいだか
ら」と言ってくれていました。


そして、親父がこう言いました。


「どういう練習をしているのか知らず
に文句を言うだけよりも、自分の子供
がどんな練習をして汚して来るのか、
百聞は一見に如かずだっただろ?」


おっかさんがいつも文句を言っている
のは、わたしを心配して言ってくれて
るのを理解した上で、実際に練習を見
に来てくれて、不安を解消したのと同
時に、他のお父さんやお母さんとお話
をして、どういうふうにすれば綺麗な
ユニホームにしてやれるのかを訊いて
来てくれたようなのです。今までとは
洗剤も変えてくれたようでした。そし
て最後にこう言っていました。


「綺麗なユニホームより汚れたユニホ
ームの方が格好良かったね(^o^)」


この言葉で、思い切ってプレーして、
多少ユニホームが汚れたって気にしな
くていいんだ!と背中を押されたよう
に感じて、とても気が楽になりました。


その後、練習の時は白いユニホームに
胸に縦書きで自分の苗字を書いたのを
着て練習し、試合用のユニホームは、
試合の時だけ着るようになったので、
今までほど痛まなくなりました。


練習用のユニホームのズボンの膝は、
10回以上当て布をして縫ってくれて
いたと思います。


野球をしていた頃の思い出をたどると
自分一人でできるコトのちっぽけさと
親や周りの大人たちの愛を感じずには
いられません。そういう大人たちの愛
を感じて野球をしていられたコトを、
とてもありがたいと思います。


親父は、わたしがおっかさんから文句
を言われる時の表情を見て、そういう
行動をしてくれたんだと思います。


そういう親になれてるといいんだけど
なあ…(^o^)/。