hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

声の魅力

ご来訪いただき、有難うございます!


入院中、胃の手術のあとがしくしく痛
んでなかなか眠れませんでした。痛み
止めの点滴を打ってもらって、やっと
ウトウトすると…、すぐに朝になって
しまう…。そんな日が2日続いた明け
方、唐突に夢を見ました。


どうしてそんな夢を見たのかわかりま
せんが…、とても懐かしい夢でした。


大学2年生の時の夢でした。初めて大
人の恋を知った頃の夢でした。女性の
中の暖かさと柔らかさと肌同士がくっ
つく濡れた感触に有頂天になっていま
した。でも、同時にその女性のカラダ
だけでなく、一生独占したいと強く思
ったのは、彼女の《声》でした。


今ではあり得ない話ですが、家の固定
電話で毎晩のように2時間近く話して
いました。いや、ずーっと話している
訳ではありません。つながっているだ
けで幸せでした。電話越しに聞こえて
来る息使いだけで幸せな気分になれま
した。


声が聞こえると、この声を一生当たり
前のように聞き続けていたいなあ…と
心から思うようになり、大学を卒業す
る頃には、結婚するなら彼女とだ!と
決めました。


彼女をもらいに行って、2回、彼女の
お母さんに断られましたが、3回目に
やっとOKをもらった時の嬉しさと言
ったら、言葉には出来ないほどのモノ
でした。付き合い始めてから8年越し
の結婚でした。彼女の最愛のお父さん
に、彼女の花嫁姿を見せてあげたかっ
たのですが、残念ながら間に合いませ
んでした。


でも、彼女はお父さんの具合が悪くな
ってからは、仕事は新幹線通勤で通う
ようになり、実家に戻ってお父さんの
側にいましたし、出来るコトはしてい
たと思います。


ふたりの気持ちは、どんな状況にあっ
てもブレたり変わったりするコトは、
ありませんでした。


その時の彼女がカミさんです。今も毎
日、声を聞いています。ムスメに怒鳴
っている時の声は別にして、今でも落
ち着く声です。どうしてこんなに懐か
しい夢を見たのかわかりませんが、看
護師さんに、


「何かいい夢を見ていたんですか?と
ても幸せそうな顔でしたよ。うふふ」


と言われ、ちょっと照れくさい思いを
しました。今はスマホなので個人個人
で持っていますが、イエ電は相手の家
族が出るコトもあり、ドキドキ感は強
烈なメディアだったなあ…と、少し懐
かしく甘酸っぱい思いを思い出しまし
た。


本当にどうして今頃こんな夢を見たん
だろう?謎です。

「・・・おかえりなさい」

ご来訪いただき、有難うございます!


おかげさまで退院して来ました!当初
予定より2日早い金曜日の退院でした。
7月26日の話です。


4泊5日の入院でしたが、入院した日
の午後、いきなり患部を内視鏡で焼灼
する手術でした。


胃の前庭部にある毛細血管が拡張して
しまう病気だったようで、透析時に血
がサラサラになる薬を投与すると出血
してしまうため、どんどん貧血が進ん
だ、という診断でしたので、その患部
を焼いて止血して様子を見る、という
コトでした。


お医者さんから
「思ったより焼いた場所の面積が広く
なりました」
と言われ、その夜から熱が38度くらい
出ました。少しずつ下がりましたが、
木曜日の夜までは熱があって、退院し
たら心配だからと抗生物質が処方され
ました。


熱があるうちから
「経過が良好だから金曜日には退院で
きますよ」
と言われていましたが、何をもって経
過が良好なのか?と訊いても答えが帰
って来なかったのには苦笑してしまい
ました。


正直なところ、少しでも早く退院した
かったので、細かいコトは気にせずに
退院して来ました。


入院していた病院から、透析している
クリニックへ手術経過や現在の血液検
査の数値等の手紙を渡されたので、退
院した足で透析のクリニックへ持って
行きました。わたしの主治医の先生は
土曜日はお休みなので、金曜日のうち
に手紙を渡して、目を通しておいても
らいたかったからです。まあ、透析の
クリニックは、入院した病院から環八
通りを渡ったすぐの所に在るので行き
やすい絶好の立地なんですけどね(^o^)。


主治医の先生は、透析中の患者さんの
ベッドを回りながら、毎回一人一人の
患者さんの現状を訊き、検査結果等を
知らせるために歩くんです。わたしが
行った時もその最中だったんですけど
キリのいい所でわたしの方へ来てくれ
ました。わたしの前で手紙を開け、手
術後の写真を見るなり、


「かなり広い部分を焼いたんですね。
結構、熱が出たでしょう?」


等と、いろいろ手術後の様子を訊いて
くれて、状況を話しました。そして、
一緒に聞いていた看護師さんに明日の
透析についての指示を出していました。
予定通りなら来週の火曜日からの透析
の筈でしたから、退院が早まったコト
で、透析のクリニックの皆さんにも、
予定外の動きをしていただくコトにな
ります。先生は、


「退院が早く済んでよかったですね。
じゃあ明日からまた透析をやって行き
ましょう」


と ニコニコしながら言ってくれまし
た。火曜と木曜は入院先の病院で透析
をして来たので、7日ぶりのクリニッ
クでの透析となります。


次の日、クリニックの透析が始まりま
した。バスタオルを敷いていつものよ
うにイヤホンを耳に挿し込み、テレビ
を見ながら透析をしていると、テレビ
画面の延長上で動いているモノがあり
ます。《何だろう…?》と思ってテレ
ビ画面より先の動いているモノに目の
焦点を合わせると、それは看護助手の
女性が手を振っていたのでした。口が
「・・・おかえりなさい」と動いてい
ます。



わたしはイヤホンを外し、彼女の方を
見ると、彼女は、


「予定より早く帰って来れたんですね。
でも、居ない間は長く感じちゃった。
お帰りなさい」


と言って、満面の笑みで迎えてくれま
した。わたしは、


「ただいま。心配かけたけど、結構早
く帰って来られたよ。その後、順調な
気がする。手術してよかったよ」


と言うと、彼女は、


「それは何よりです。うふふ」


と言って他のベッドの方へ行きました。


その様子を見ていた他の看護助手の女
性が、わたしのベッドのところで内緒
話のように耳に口を近付けて、


「彼女にとって『ただいま』っていう
言葉は特別なんですよ。彼女は元の旦
那さんと別れた理由が、1年くらい家
に帰って来ても『ただいま』って言わ
なくなったなあ、って気付いた時だっ
たんだって。わたしの元に帰って来て
る訳じゃないんだ、と思ったから別れ
たんですって。だから彼女が、さっき
『おかえりなさい』って言ってるのを
聞いて、ビックリしちゃった!」


と教えてくれました。


ちょっと照れくさいような、変な気持
ちでしたが、たまには少し色っぽい感
じもイイもんだなあ…と思いました。


その女性がテレビの下のテーブルを拭
きに回って来てくれたので、


「ありがとうございます(^o^)」


と言うと、


「さっき、あの助手さんが余計なコト
言ったんでしょう?もう、やんなっち
ゃうよね~。恥ずかしいったらないよ
なあ。でも、ちょっと好き…」


と言うので、


「ちょっとかあ…。じゃあ俺もちょっ
とだけ好き!」


と言って大笑いしました。彼女は、テ
ーブルを拭き終わると、


「いいオトコには必ず素敵な奥さんが
居るからなあ…。そこが面倒だと思う
今日この頃です。あっはっは」


と笑いながら隣のテーブルに移って行
きました。


ちょっとドキドキする瞬間でした。


実は、ここの向かいの昨日まで入院し
ていた病院の透析室では、或る看護師
さんがわたしの顔を見て、「あっ!」
と言ってから、わたしの透析の準備を
してくれていたので、


「お久しぶりです。初めて透析をして
以来だから、もう3年くらい経ちます
ね」


と声をかけたら、


「よく憶えていてくれましたねえ。そ
んなにハッキリ憶えててくれると、少
し好きになっちゃいそうですよお」


と言ってニコニコしてくれたところだ
ったので、相手に関する記憶をちゃん
と伝えるコトで、思いは伝わりやすく
なるのかなあ…などと考えちゃいまし
た。


久しぶりのドキドキは、いいもんだな
あ…(^o^)v。

❝愛❞があっても…

ご来訪いただき、有難うございます!


コメント、有難うございます(^o^)。


コメントのおかげでブログってとても
面白くなりますよね?とてもいいコメ
ントを連発していただいてありがとう
ございます。一応、お返事もその都度
書くようにしていますが、遅れ気味に
なるのはご勘弁ください。もっと早く
お返事を書けるといいのになあ…。


一つ、メッセージをいただきました。
コメントと違って、第三者には見られ
たくない内容の時にメッセージを使う
訳ですが、その方(かた)も、きっと、
とてもいい方なんだと思います。


少し長めのメッセージをいただいたの
ですが、要約すると、


「奥さんは優しい人のようなので、腎
臓移植を頼んでみたらどうですか?き
っとhittyさんも慢性腎不全から❝復活❞
できると思いますし、奥さんも断らな
いんじゃないかなあ…」という内容で
した。


そして、慢性腎不全の恋人を持った女
性が、結婚の当日に「私の腎臓、もら
ってくれないかな?」と伝えて、旦那
さんになった男性が大変感激した、と
いう話が引用されていました。


明日退院する今だから、お伝えしてお
きたいコトがあります。この話に付い
ているコメント欄をお読みになりまし
たか?わたしも、いただいた引用文だ
けではなくて、その文章の元に当たっ
て全部を読んでみました。


入院していた病室



「夫婦揃っているのに腎臓を提供しな
いからと言って非難するようなコトは
絶対に避けていただきたいと思います」


このコメントを書いた方は、本当に、
いろいろな経験をされているんだろう
と思います。実はわたしも、このコメ
ントを読んで、全く同感である、と思
いました。


夫婦ですから、いろいろあると思いま
す。でも、少なくともウチの場合、カ
ミさんが意地悪をして腎臓をくれない
訳ではありません。


ウチには子供が二人おります。もし、
その子達が親の遺伝で腎臓病になった
時、子供達に腎臓をあげてくれないか
?と頼んだので、わたしには回す分が
ないだけなのです。


血液透析を続けるコトによって、20年
~30年は生きられるというデータがあ
ります。その間にiPS細胞等の研究が
進み、自分の腎臓を新規DNA組成に組
み換え、培養して移植出来たら、免疫
抑制剤等による感染症の心配もなく、
1番安心できる腎臓に変わるコトが出
来る、という夢もあります。


まあ、今の部分は絵空事なので実際に
そういう時代が来るかどうかはわかり
ませんが、そういう希望も持って実際
の想像できる困難を回避しようとして
いる訳です。


実際に、わたしが慢性腎不全になった
時、正直頑丈だったわたしは、カミさ
んに、まさか俺が身体障害者1級の透
析患者になるなんて考えたコトすら無
かったので、何事も有り得ないコトな
んて無い、という逆説的な真実に気付
かされてしまいました。


そして、カミさんに


「俺が腎臓病になるなんて思ってもい
なかった状態になったってコトは、ウ
チの子供達もならないと断言はできな
いと思うんだ…」


そう言った瞬間に、カミさんは、


「私の腎臓は、子供達に取っておいて
あげてもいいかな?ちち(わたしのコト
です)には大変、申し訳ないけど…」


と言いました。わたしがどのくらい喜
んだかは、きっとわからないと思いま
す。カミさんと全く同じ気持ちだった
コトが心から嬉しかったので…。


人間関係は夫婦だけや、家族だけでは
完結しません。いろいろな目に見えな
い関係も存在します。


わたしにメッセージをくださった方も
きっと素敵な記事を読んで、ウチでも
そういうふうになればいいな(^o^)、
と思って送ってくださったんだと思い
ます。大変ありがたいコトですし、送
ってくださった記事にも感動致しまし
た。本当にありがとうございます。


でも、一か所だけ、当事者でなければ
わからない部分に踏み込んでいたので
一言いわせていただきます。


「どうせ腎臓は2つあるんだし…」


という言葉だけは改めてください。カ
ミさんは、自分の腎臓は2つしかない
ので、子供二人分でギリギリだと思っ
ているようです。自分の分は数えてい
ないのには、わたしも驚いたくらいで
す。子供達両方とも腎臓病になるかど
うかはわかりませんし、ジャニヲタの
ムスメは身体優先で眠い時にはよく寝
てるので、腎臓を壊すようなコトは、
まず無いように見えます。でも、ムス
コは今からやや腎臓に難があるように
思えます。かなり、意志が強くて頑張
ってしまう性格がわたしと似ています。


最悪のコトを考えて、それに備えるコ
トだってあるんです。ですから、少し
だけ、相手のコトを思いやる気持ちで
自分の意見を発信する前に、考えてみ
てください。


せっかくいただいたメッセージなのに
「ウルセー!」と思われたかも知れま
せん。


でも、その言葉で傷付く可能性のある
人が出て来てしまいます。


わたしは、それは避けたいと思います。


どうか、よろしくお願いします。