hittyのブログ

ちょっと調子の悪いオヤジのネット起業奮戦記

モノの見方と意識

ご来訪いただき、有難うございます!


わたしは列車見張員という仕事をして

いたコトがあります。


今はもう、そういう警備の仕事は

出来なくなりましたが、今、思えば

とても素晴らしい仕事でした。


この仕事は鉄道会社から工事会社への

発注があり、工事会社が警備会社に

手配して、列車見張員が呼ばれます。

したがって工事会社に気に入って

もらえると指名を受けるように

なります。


もっともウチの会社は工事会社に指名

されると「ウチはそういう手配は受け

付けません」と言って、列車見張員の

レベルを会社で判断して送り付けて

いました。


コレは重大なコトなので、今更ながら

言っておくと、各現場毎に、業務内容

が違う訳です。同じ列車見張員の資格

を持っていても、その人の取り組み方

によって、彼ならできるけれども、他

の見張員で、かつ、この現場に初めて

の見張員ではちょっと無理だ、という

ような場合に工事会社は指名しますし

注意すべき箇所が非常に多い現場では

工事管理者が毎日同じ注意をしなくて

も済むようにリーダーだけは変えない

で欲しい、等と指名してくる訳です。


事故が起きる時は、だいたい指名した

見張員が別の現場に行っていたり、

資格を取ったばかりの見張員単独で

あったりするコトが多いんです。


ココで何が言いたいからこんな記事を

書いているのか、結論から言います。


列車見張員の資格を持っている警備員

全てが同じ仕事をしている訳ではない

というコトに気付いて欲しいからです。


列車見張員の1番重要な仕事は、工事

に集中する作業員に列車の進行を知ら

せて、事故を起こさないように待避さ

せ、作業員の命を守るコトです。


したがって見張ダイヤの日付確認や、

臨時列車の有無、各駅毎に違う注意点

等、目を配らなければいけない項目の

チェック、工事内容の確認、作業員の

配置等…、実に様々なリアリティーを

持った観察眼が求められます。


コレは経験が浅いウチは、ベテランと

のペアを組ませてもらいながら身に付

けたり、自分の仕事の重大さを理解し

本来、作業員の領域の仕事まで把握す

るような意気込みでなければ、務まら

ない仕事です。


ある時、4人現場でわたしがリーダー

で行った現場で、わたしと中堅の1人

と新人2人の現場に行き、仕事の前に

集合して事前確認をしていました。


作業員の配置を確認していると、新人

の1人が

「作業員を見るコトはできず、列車の

進来方向だけを見ているのに、作業員

の配置を確認するのは無駄だと思いま

す」

という意見を言いました。


その日はホームの下にケーブルを敷設

し、ホームの下に潜っている作業員が

8人居る現場でした。そこで、危険性

の確認をさせるため、工事管理者と

連絡を取り、線路閉鎖手続きが完了し

た後、新人2人を連れて線路に降りま

した。


工事現場は2番線ホーム下ですが、そ

のホームは、下を歩くと1番線側にも

出られるのを見せて、


「見張員配置で君たちは今日はホーム

上での見張にするが、何度かこの現場

に来るようになり、リーダーをする時

2番線から入った作業員が必ず2番線

から出てくると思っていたら事故が起

きる可能性は高くなる。下で通り抜け

ができる以上、ホーム上から注意をす

るのは1番線と2番線の両方だ。配置

が頭に入っていなければ、注意を怠り

事故が起きてしまう可能性がある」


と伝えると、初めて厳しい顔になりま

した。作業をする訳でもなく、作業時

間中に数本しか通らない列車をずーっ

と見つめているだけの仕事だと思うか

作業員の命を守るためにあらゆる注意

を払って事故を阻止するか、取り組み

方の違いで全く別の仕事になります。


夜間の列車へのサインの送り方など、

JRと都営地下鉄では真逆の意味を持つ

信号もあります。いい加減な気持ちで

現場に出ると大事故につながります。


実はあらゆる仕事は、取り組み方で、

全く違う仕事になるんだというコトを

お伝えしたかった訳です。


同じ給料をもらって、一般的には同じ

仕事をしているように見えても、取り

組み方によっては全く違う仕事という

のはごく普通によくある話なのです。


お客様もよくわかっていて、指名する

列車見張員はやはり仕事を任せられる

仕事をしている見張員です。

会社に言われたからと現場に行くだけ

の見張員は、お金を稼ぎに来ているだ

けだというコトが多いです。


仕事をしに行く見張員は、自分の現場

の情報を事前に調べてから向かいます。

つまり取り組み方が最初から違います。


インターネットは最初から情報を扱う

訳で、取り組み方によって、全く違う

風景が拡がります。同じやり方なんて

最初から無いと言っても過言ではない

と思います。


だから、あなたの取り組み方が大切に

なると思います。どのように向き合う

かで、結果は変わります。というより

その仕事の内容が違うものになって行

きます。だから、あなたにこの言葉を

贈ります。


最善を尽くし、楽しめ!